FANTASTICSの新曲「Yellow Yellow」は、メンバーの八木勇征が単独主演の映画『矢野くんの普通の日々』の主題歌。明るくポジティブなサウンドと跳ねるリズムに、日常のふとした瞬間の幸せ、日々を愛しむ気持ちを歌ったハッピーチューン。誰もが一つになれるような一体感を感じさせる今回の楽曲では、メンバー全員がコーラスで参加。圧倒的なダンスパフォーマンス&ボーカル、華やかな存在感&キャラクターと演技力も合わせて独自の音楽・エンタメワールドを色を聴く描くFANTASTICS。彼らが贈る、この「Yellow Yellow」の魅力、聴きどころ、注目ポイントについて、佐藤大樹、瀬口黎弥、堀夏喜、木村慧人のパフォーマー4人に、語ってもらった!
ヘア&メイク=福田翠(Luana)、加藤恭子(Luana)、パクヨンソン(Luana)
スタイリング=菅沼 愛(TRON)
衣装協力=●佐藤大樹:Taiga Igari、DIESEL、ADIEU ●瀬口黎弥:SON OF THE CHEESE、Timberland ●堀夏喜:Taiga Igari、TAAKK、HARUTA ●木村慧人:seyto、Taiga Igari、FRUIT OF THE LOOM、ADIEU
八木勇征、単独初主演映画『矢野くんの普通の日々』主題歌、「Yellow Yellow」
――この「Yellow Yellow」は、メンバーの八木勇征さんが単独初主演の映画『矢野くんの普通の日々』の主題歌です。楽曲は、明るくポジティブなサウンドと跳ねるリズムに乗せて、日常を愛しむ気持ちが歌われています。広がる青空を背に、高鳴る気持ちに合わせて軽快なステップで進んでいく、そんな情景が浮かぶハッピーチューンで、〈Lalala…〉というコーラスがその気分を象徴してます。そしてポップでキャッチーな装いの裏に、Bメロでの転調、スリリングな表情も見せるベースと、こだわりの音楽構成も楽しいです。メンバーのみなさんは、この「Yellow Yellow」を聴いた印象はいかがでした?
佐藤大樹●デモを最初一回聴いたときに、サビのメロディがすごく耳に残るなぁと、思いました。今年リリースした「ブレイクライン」とか「Got Boost?」は、パフォーマンス込みで、イメージが沸きやすい楽曲なんですけど、これは踊るというより、例えばライブ会場にきてくださったお客さんと一緒に口ずさむような曲になりそうだなと思いました。さわやかな曲です。
――楽曲は、日常のふとした瞬間の幸せや輝きに気づいて、前向きに「普通で特別」な日々を過ごすことの大切さや素晴らしさを歌っています。サビの歌詞〈Yellow Yellow 毎日が
Rainbow Rainbow まぶしくて 嬉しい楽しい愛おしいくらい Simple Days Simple Days〉が象徴的ですよね。このサビのメロディの起伏も、まさに幸福感、高揚感をなぞってくれていて、〈嬉しい楽しい愛おしいくらい〉の高音パートでは、気持ちの高なりを、大きく広がる青空に届けてくれるような、そんなイメージのパートです。
堀夏喜●ハッピーな楽曲ですよね。映画『矢野くんの普通の日々』の主題歌として書き下ろされた楽曲ですし、映画の内容にも寄り添った雰囲気で、僕らの今までの曲から見ても、ライブで一緒に盛り上がるんだろうなと思いました。みんなで手をふっている画が浮かびます。
――八木勇征さんが初単独主演の映画『矢野くんの普通の日々』は、超不運体質な男子高生と心配性な女子高生を中心とするクラスメイトたちの日常を描いた田村結衣の同名コミックを実写映画化した作品です。その主題歌である「Yellow Yellow」では、当たり前のことは当たり前じゃなく全てが必然的に起きていて、普段何気ない毎日でもきっと君がいてくれさえすればそれこそが幸せな事なんじゃないかという想いが込められています。
瀬口黎弥●明るくてポジティブになれる曲だと思いますし、メンバーが言うように、ライブでみんなで一緒に手を振って、一体になれる曲だと思いました。
木村慧人●僕も「Yellow Yellow」は、明るくてキャッチーな楽曲だなと、デモを聴いて思いました。今回パフォーマー全員、サビのコーラスに参加させていただいていますが、みんなで一緒に歌うとさらに一体感を感じますし、ライブで披露したときは、ファンのみなさんと一緒に歌っていただけたら嬉しいと思いました。
聴きどころ
――具体的に刺さった歌詞やフレーズはいかがですか?
佐藤大樹●「あたりまえのことが当たり前じゃない」ということがこの楽曲の大切なメッセージの一つで、サビの最後の2回し目の〈もしなにか起きても なんにも起きなくても ここに君と僕がいる それだけでいい〉という歌詞は特に好きです。前半は全員でコーラスも歌っていますが、いい歌詞だなって思いました。
堀夏喜●僕は〈Simple Days〉(シンプル デイズ)という単語がいいなぁって思いました。あまり聞いたことがないというか、使わないというか、新鮮な響きでした。耳に残りましたし「シンプルっていいな」って。そぎ落とされた良さがあって「Simple Days」という単語が好きです。
木村慧人●サビも、もちろん好きなんですけど、〈僕のステップに合わせて 歩み合わせる雲きっと今日だって またいい日になる〉と言う歌詞がイイなと思います。自分が主役というか、ポジティブに考えられる、背中を押してくれる歌詞になっているので、印象的だなと思いました。
瀬口黎弥●歌詞も斬新ですよね。〈Yellow Yellow 毎日が Rainbow Rainbow まぶしくて〉というサビのパートは、イメージとして黄色が浮かんで、さらに7色で被せてくるという。斬新ですし、それくらい明るさが溢れている、鮮やかなイメージです。それから…(ちょっと考えて)〈嬉しい 楽しい 愛おしいくらい Simple Days Simple Days もしなにか起きても なんにも起きなくても〉…(歌詞の続きを読み続ける)。
佐藤大樹●ずっと歌詞を読んでる(笑)。
全員●あはははは(笑)。
――でも、まさに読み続けたくなるし、歌い続けたくなる。
瀬口黎弥●そうですね。
佐藤大樹●「Yellow Yellow」は映画のエンドロールで流れるのですが、改めて思うのは、映画を見た人が勇征(八木勇征)が演じる主人公の矢野くんとか、登場人物に感情移入できることが一番だと思います。作詞の和田昌哉さんは、脚本をとても読み込んで、映画の内容をきちんと楽曲に落とし込んでくださっていますし、コーラスのレコーディングの時も「聴いた方が笑顔になるような、そういうイメージで歌ってほしい」という指示をいただいていたので、今回のアプローチとしては、笑顔になってもらったり、元気になってもらえる楽曲にしようという意識を共有していました。
一体になれるダンスを
――ちなみに今の時点(取材時)では、MV(ミュージックビデオ)はまだ撮影していないとのことですが、現状で、ダンスはどういうアプローチを考えてます?
佐藤大樹●正直言うと、この曲はあまり踊りをイメージしていなくて、むしろライブで会場の皆さんと一体になれる曲が欲しいよね、ということでこの曲が決まったので。ライブの中盤、後半で、ちょっとリラックスできる曲、そういう役割をしてくれる曲だなと思っています、現状では…。
――現状で、ということは、ガッツリ踊る可能性も?
佐藤大樹●うちのリーダー(世界)から「いや。踊るぞ!」という号令がかかれば、僕らは「はいっ!」と言って踊るんですけど(笑)。
全員●あはははは(笑)。
佐藤大樹●この 楽曲「Yellow Yellow」についてのダンスという意味では世界さんが一番そういう聴き方をしていると思います。違う意見を世界さんは持っていると思います。
瀬口黎弥●僕は逆に言うとEXILEの「時の断片~トキノカケラ」みたいなそういう感じもあるなと。踊るとなると「時の断片~トキノカケラ」でEXILEさんが踊っているような雰囲気になると、この楽曲に合わせて踊れる気もしますし、キッズが一緒にいるのも、見えますし、いろんな表現方法があるなぁと。
――「時の断片~トキノカケラ」も、ダンスというよりは、リズムに合わせて大きく手を振ったり、コール&レスポンスだったり、少しキメのダンスパートがあったり、という、お客さんと一体になる、そういう振り付けですよね。
堀夏喜●僕、ダンスに関しては感覚派で、踊りたいと思った音で振付けしたいというタイプなんですけど、僕のそういう性質からすると「この曲で振り付けは難しいかな?」って思いました(笑)。自分の気持ち、感覚でいうと、みんなと同じく、手を振って一緒にというライブでの光景が浮かびますし。
――ちなみにラスサビ(曲最後のサビ)はトラックがブレイクして、ボーカルとコーラスで、ちょっとゴスペルを感じさせる雰囲気になっていて、それも「みんなで手を振って」感を濃くしているかもしれないですね。
堀夏喜●なるほど、ゴスペルのイメージはありますね。みんなで並んでコーラスするという。
木村慧人●コーラスはメンバー全員で参加しているので、ライブでスタンドマイク持って、本格的なコーラス担当としてステージに立つという画も浮かびますね。
全員●あはははは(笑)
佐藤大樹●それイイ~。
堀夏喜●ちょっと待って(笑)、一人一本ずつスタンドマイク持つの?
瀬口黎弥●コーラスもできますという(笑)。
木村慧人●ダンスも演技もコーラスもできる! というところをアピールさせていただく、いい機会かなと(笑)。
――そうやってFANTASTICSの表現の幅が広がってくんですね。
メンバー全員、コーラスレコーディング
――さきほども、今も、お話にありましたが、今回の「Yellow Yellow」では、メンバー全員コーラスに参加されているということですが、やってみてどうでした?
佐藤大樹●レコーディングでは、ひとりひとりブースに入って、映像の撮影もしたんですけど、面白かったです。なかなか見られない光景というか。通常は、だいたい別々で、別のタイミングでレコーディングするので、同じ場所にみんなで一緒にレコーディングというは珍しかったです。メンバー半分ずつ、4人ずつでやったんですけど。メンバーが見ている前で(笑)。
――いろいろオモシロエピソードがありそうですね(笑)。
続く
※このインタビューの全編は、この「OUT of MUSIC WEB」にて公開近日予定です。