【特集ハイライト】ヒップホップアーティストCrazyBoy Digital Singl『CHEDDAR』インタビュー OUT of MUSIC 85掲載

ヒップホップアーティストCrazyBoy(三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーELLY)のデジタルシングル『CHEDDAR』。昨年もw-inds.や岩田剛典とのフィーチャリング曲に参加していた彼が、CrazyBoy名義で音源をリリースするのは実は約2年ぶり。しかも、今作はチェダーチーズをテーマにした楽曲であり、抜群の音楽センスとキュートなキャラクターを併せ持つCrazyBoyにしか作れない、中毒性の高いダンスチューンとなっている。三代目 J SOUL BROTHERSの一員として活動する中で、彼はどのように新曲制作を進めていったのか。時折冗談を交えながら、にこやかに語ってくれた。

とろけさせるような恋愛

――最新デジタルシングル『CHEDDAR』はパワフルな重低音にCrazyBoy節のRAPが絡み合う。チェダーチーズのように、女性に対しとろけさせるような恋愛をテーマにした遊び心あふれる歌詞、Bメロの美しくとろけるような広がり、クセになるサビとドラマティックな展開で中毒性のあるHIPHOPナンバー。久しぶりの音源にワクワクしました。

●ありがとうございます。

――フィーチャリングという形での音源リリースは昨年もありましたが、CrazyBoyとしてデジタルシングルをリリースするのは、2022年のデジタルEP『NEOTOKYO V EP』以来、約2年ぶりとなります。このタイミングで新曲を発表した経緯から教えてください。

●そもそも、なぜ2年ぶりの始動になったかというと、昨年は三代目 J SOUL BROTHERSとして1年間ツアーを回っていまして。その準備期間も含めると1年以上、ソロ活動は一旦置いておいて、グループと向き合うことを優先してきたんです。僕だけじゃなくて、メンバー全員が。とはいえ、昨年開催したドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS PRESENTS “JSB LAND”』では、これまで僕らが発表してきたソロ曲を7人全員で披露するという挑戦もしましたし、今年もソロ活動を積極的に行っていこうとグループ内で決めていたので、じゃあ自分は何をしようかな?と考えて。以前から録り溜めていた楽曲が結構あったので、まずは久しぶりに新曲を発表し、リリースイベントという形で各地のクラブでソロライブを行うことにしました。

――そして発表されたのが、“チェダーチーズを擬人化した”というHIP HOP調のラブソング『CHEDDAR』(Lyrics:CrazyBoy, ZERO(YVES&ADAMS), T-SK, MoonChild, BIG-F/Music: T-SK, MoonChild, BIG-F, ZERO(YVES&ADAMS))です。いくつか録り溜めていたということですが、この曲を録ったのはいつ頃でしょうか。

●仮でレコーディングをしたのは、1年半~1年くらい前ですね。今回音源になったものとは歌詞やメロディーが違うんですが、1番とサビ、Dメロが出来上がった状態のデモをいただいて。好きな曲調だったので試しに録ってみて、そのまましばらく置いてあったんです。

――(吉田編集長)Aメロ(一番)のトラックは、徐々に迫りくるような、少しづつ距離を詰めてくるような、緊張感があるクールなスタイルをイメージさせるトラックです。

●そうですね、それがカッコイイと思っていて、今回新曲を発表するにあたり、ストックしてあった曲をいくつか聴き直した結果、この曲がいいんじゃないかということになりました。

――なぜチェダーチーズをモチーフにした歌詞にしようと思ったんですか?

●最初にこのトラックを聴いた時に、アニメの『トム&ジェリー』っぽいなって思ったんですよ。ネコのトムとネズミのジェリーが、駆け引きをしながら追いかけっこしている光景が浮かんだんです。そこからチーズ(『トム&ジェリー』に出てくるチーズ)に繋がって。トムとジェリーの関係性を恋愛に落とし込んだり、好きな相手の熱で溶けてしまう様子をチーズで喩えることで、今までにない斬新なラブソングができました。

――(吉田編集長)チーズをカッコよく歌えるのは、ELLYくんならではですよね。普通に歌ったらカッコよくなりにくい(笑)。それを遊び心溢れるカッコいい曲にできるのは、ELLYくんのセンスとキャラクターがあってこそだと思う。

●ありがとうございます。僕も正直、歌詞を書く前は、チーズは結構ハードルが高いなと思ったんですよ(笑)。でも、意外とカッコよくなりましたね。三代目での僕のメンバーカラーも黄色ですし、いろいろと相性がよかったみたいです。

――デモの段階で1番とサビ、Dメロが出来ていたということですが、リリースするにあたって手を加えた部分というと?

●仮でレコーディングしてから結構間が空いていましたし、もっとキャッチーで僕らしい曲にしたかったので、サビは変えましたね。仮歌のサビはもっとメロディアスで、それはそれで良かったんですけど、もっと良い表現がある気がして。

――もっと自分らしい曲にしたいと思ったのは、“JSB LAND”ツアーを経験したからですか?

(インタビュー=斉藤碧 写真=田島雄一

この記事の続きは『OUT of MUSIC 85』に掲載です。ご購入ご希望の方は、または下記画像リンクからお求めください。(また全国書店、CDショップ、ネットショップでのお取り寄せも可能です)

  • outofmusic

    音楽、深掘り。 OUT of MUSIC magazine

    Related Posts

    【先行掲載・WEBオリジナル記事】2025,年のUSツアー決定! グローバルに爆進&活躍、世界地平に立つPSYCHIC FEVERのアグレッシブな最新曲「TALK TO ME NICE feat. TAMP」、総1万4,000字 ロング・インタビュー 前編、先行掲載! 
    • 12月 10, 2024

    グローバルーな活動を展開する精鋭、7人組ダンス・ボーカルグループPSYCHIC FEVER。近年では、JP THE WAVYプロデュース曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」がSpotifyバイラルチャートトッ…

    go to main text→

    Continue reading
    【先行掲載・WEBオリジナル記事】国立代々木第二体育館公演、開催決定!! 話題の10人組アイドルグループ、高嶺のなでしこ。注目の2nd Single「Iʼ M YOUR IDOL / アドレナリンゲーム」、総1万6,000字 ロング・インタビュー 前編、先行掲載!
    • 12月 7, 2024

    国立代々木第二体育館公演が2025年2月14日に開催決定! 話題の10人組アイドルグループ、高嶺のなでしこ。サウンドプロデュースは、関連動画再生回数10億回を突破、数々のヒットを生むクリエイターユニットHoneyWorks。その動向が注目さ…

    go to main text→

    Continue reading

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    バックナンバー

    表紙巻頭  THE RAMPAGE バックカバー巻末 DXTEEN 7.24 発売 OUT of MUSIC 86

    表紙巻頭  THE RAMPAGE バックカバー巻末 DXTEEN 7.24 発売 OUT of MUSIC 86

    OUT of MUSIC 85  表紙巻頭  岩田剛典  バックカバー&巻末 imase  4.30 発売

    OUT of MUSIC 85  表紙巻頭  岩田剛典  バックカバー&巻末 imase  4.30 発売

    OUT of MUSIC 84 表紙巻頭 BALLISTIK BOYZ バックカバー&巻末THE JET BOY BANGERZ 2.13発売

    OUT of MUSIC 84 表紙巻頭 BALLISTIK BOYZ  バックカバー&巻末THE JET BOY BANGERZ 2.13発売

    OUT of MUSIC 83 表紙巻頭 FANTASTICS バックカバー&巻末 THE JET BOY BANGERZ 11.8 発売

    OUT of MUSIC 83 表紙巻頭 FANTASTICS バックカバー&巻末 THE JET BOY BANGERZ 11.8 発売

    OUT of MUSIC 82 表紙巻頭 24P FANTASTICS バックカバー&巻末 LIL LEAGUE 8.7 発売

    OUT of MUSIC 82 表紙巻頭 24P FANTASTICS バックカバー&巻末 LIL LEAGUE 8.7 発売

    OUT of MUSIC 81 表紙巻頭 M!LK バックカバー&巻末 PSYCHIC FEVER 5.31 発売

    OUT of MUSIC 81 表紙巻頭  M!LK バックカバー&巻末 PSYCHIC FEVER 5.31 発売