【特集ハイライト】7人組ダンス&ボーカルグループ KID PHENOMENON 10P ロングインタビュー 3rd Single『ONE DAY』OUT of MUSIC 85掲載

7人組ダンス&ボーカルグループ、KID PHENOMENON。平均年齢17歳。グルーヴ感あふれる圧倒的歌唱力と繊細な感情表現のツインボーカル、キレがあり表情豊かな表現でインパクトを与えるダンス、グルーヴィーかつリズミカルに等身大の感情を届けるラップ、メンバーの個性、キャッチーなビジュアル…新世代、新次元を疾走する、話題のグループ。注目の3rdシングル『ONE DAY』は、挫折、仲間、決意、明日、夢を歌った、美しいミドルチューン。楽曲への想い、聴きどころ、注目ポイントをメンバーに語ってもらった。

挫折、仲間、決意、明日、夢を歌った、美しいミドルチューン、『ONE DAY』

――注目の3rdシングル『ONE DAY』は、挫折、仲間、決意、明日、夢を歌った、美しいミドルチューンです。ひとつひとつ確かめながら進んでいくような曲のテンポ感、奥行きを感じる広がりのあるサウンド、グルーヴィーで美しいボーカルが印象的、誰もが自分の景色を思い浮かべることができる、素敵な楽曲ですね。みなさんの楽曲の印象はいかがですか?

夫松健介●今回の『ONE DAY』はシングル3作目となります。毎回楽曲をいただいて思うのは、また新しい表現に挑戦できるなぁという嬉しさです。KID PHENOMENONの曲はデビューシングル『Wheelie』2ndシングル『存在証明』もそうですが、王道というよりは少しクセのある感じがあるというか、ボーイズグループだけど、こういう楽曲をやりますという印象もあったと思いますが、3rdシングル『ONE DAY』は、耳に馴染む、つい口ずさむような、多くの方が入りやすい楽曲だと感じました。僕たち自身も制作ミーティングで、みなさんに歌っていただけるような楽曲が欲しい、と言っていたので、楽曲が完成してワクワクしました。明るい楽曲で、ハッピーな曲だし、個人的にハッピーな楽曲が好きなので、めっちゃいい曲だなと、純粋に思いました。

鈴木瑠偉●『ONE DAY』は青春感が強いというか、この7人で踊って歌って、ステージの上でパフォーマンスする姿が、楽曲を聴くだけで想像できる、ずっと音楽に乗っていられる、違うエモさがあって、好きです。

――美しい楽曲ですよね。

川口蒼真●そうですよね。美しい曲だな。光汰と翼空くんが歌うことによってより美しくなるなぁと思いました。

岡尾琥珀●光汰と翼空くんが歌うことによって、歌の重みが違ってくるというか。『ONE DAY』は聴いている方に寄り添う歌で、応援歌だと思うので、実際にオーディションで敗北を経験した二人が歌っているという点でも、ハッピーな歌だけど、伝えられるものが大きいと思います。

――KID PHENOMENONのみなさんはLDH史上最大規模のオーディション「iCON Z〜Dreams For Children〜」男性部門での第二章を経て、誕生したグループですよね。第一章ではファイナリストではありましたが、おしくもデビューを逃し、そこで大きな挫折を経験しているわけですね。ただ、オーディションのことを知っている人はもちろんだけど、知らなくても曲を聴いただけで、すごく伝わるし、聴いている人それぞれの経験や思いと結びついて、聴いた人の音楽になる曲ですよね。

佐藤峻乃介●みんなが言うように、歌詞も歌もすごくいいのと、サウンドも壮大な景色が広がるイメージです。MV(ミュージックビデオ)も、広大な自然をバックに撮影しました。それに加えて、サビの歌詞にある〈未だ夢は果てしない〉という言葉のように、大きな気持ちを表現した歌詞も、これからの人生や、KID PHENOMENONの活動のワクワクが止まらないことをすごく表していると思います。この7人ならどんなことでも乗り越えていけるよね、と思わせてくれる歌で、僕たちのこれからに対する期待がすごく伝わる楽曲だと思います。

――KID PHENOMENONのこれからと、聴いている人それぞれの未来を重ねて見ることもできる歌ですよね。曲にそういう力を与えてくれているのが、ボーカルのお二人による歌唱の素晴らしさがあると思いますが、ボーカルのお二人は、この曲についてどうですか?

遠藤翼空●レコーディングに際して、歌詞をいただいたときに、歌詞を読み込むようにしています。歌の物語や感情を自分の中に入れて、感じながら歌うようにしています。今回の『ONE DAY』は、特に自分たちの経験を反映させることができると思いました。僕たちの楽曲はメッセージ性が強いと思いますが、今回はよりそれが強くなっているというか、自分たちのメッセージと、その説得力を増すことができる曲だと思います。これから、大きな壁に立ち向かっていくという意志や、自分たちが敗北を経験した悔しさ、そうした挫折を経た今、こうやって実際に7人でステージに立つことができているということの嬉しさ、そういう自分たちの人生全部をひっくるめて、ひとつの曲にしていただいている。この楽曲に対して、より大きく自分の思いを込めやすいですし、レコーディングのときでも、ステージで歌っているような気分でした。聴いてくださる方の心の中にスッと入って、支えられたらと思いながらレコーディングさせていただきました。

――みなさんと同世代の方はもちろんだけど、さらに世代超えて聴いていただける楽曲だと思います。

山本光汰●『ONE DAY』は、自分たちの等身大の歌詞だと感じました。歌唱面で言うと、自分としては挑戦した楽曲だったなと思います。歌詞を読みこんで「ここはこういう表現したほうがいいかな」と自分なりに考えてレコーディングしました。Bメロの〈色々あったよね 一生分泣くくらい でも希望だけは 捨てたく無い〉というリリックを歌うときに、どれだけ情景を浮かべられるか、自分のオーディション期間を思い出したりして歌いました。テクニック的な部分で言うと“エッジング”(声にざらざらした表面感を出す歌い方)をかけたり、泣きっぽくしてみたり、波をつくってみたりしています。Bメロだけなんですけど、そこだけでもこんなに詰め込んだよ、というのを楽曲を通じて聴いていただけるとすごくわかると思います。

――日本語と英語が混ざった歌詞ですが、その歌い方がすごくカッコイイと思いました。とくに日本語の歌い方が、日本語の母音や子音じゃなくて英語の母音や子音に寄せて歌っている。

遠藤翼空●それも意識しています。ぼくたちもともと洋楽が好きで育っているので、洋楽っぽく歌ったり、日本語と英語の響きの段差をなくすというのを意識してます。

山本光汰●ぼくも小さいころから英語をやっていました。日本語と英語が混ざっている曲は、日本語をどれだけ英語の発音で歌えるかを意識しています。子音でも母音でもアタックが強いので。その方がカッコよく聴こえるし、レコーディングを通じてすごく感じました。そこのニュアンスの加減というか、どれからい日本語を英語に寄せて歌うと噛み合うのか、キレイに聴こえるのか、というのは、最近わかってきて、できるようになってきたと感じています。

――すごい! いまお話してても、17歳の方とお話している感じがしない…(笑)。

山本光汰●よく言われます(笑)。

夫松健介●落ち着いてるよね。

山本光汰●それも、よく言われます(笑)。

――光汰さんがおっしゃったことが、まったくその通りで、それがすごく聴いていて、気持ちがいいです。センスあるわぁって。どうですか瑠偉さんは?(油断しているところにムチャ振り気味に)

鈴木瑠偉●(えっ自分? という表情で)えーと、うーん、そうですねぇ…心地いいです。

――(笑)では、みなさんが思うこの『ONE DAY』聴きどころは?

(インタビュー=吉田直樹(OUT of MUSIC) 写真=田島雄一

この記事の続き(10ページ特集)、撮り下ろし写真(個人&集合)は『OUT of MUSIC 85』に掲載です。ご購入ご希望の方は、または下記画像リンクからお求めください。(また全国書店、CDショップ、ネットショップでのお取り寄せも可能です)

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