【特集ハイライト】10人組アイドルグループ 高嶺のなでしこ Digital Single『モテチェン!』インタビュー OUT of MUSIC 86掲載

10人組アイドルグループ、高嶺のなでしこ。JDOL AUDITIONを勝ち抜いて選ばれた7名と、元「ラストアイドル」の3名で、2022年デビュー。サウンドプロデュースは、関連動画再生回数10億回を突破し数々のヒットを生むクリエイターユニットHoneyWorks。最新曲『モテチェン!』は、弾けるビート、ハッピー&軽快なサウンドに乗せて、恋する女の子の気持ち、可愛くなって振り向かせたいという本気、乙女心が歌われている。メンバーそれぞれが感じる楽曲の魅力や、歌への想い、「可愛いはサボれない」エピソードを語ってもらうとともに、デビューからの二年間の成長、今後について、グループへの率直な想いも語ってもらった。

最新曲『モテチェン!』の魅力

──最新曲『モテチェン!』は、弾けるビート、ハッピー&軽快なサウンドに乗せて、恋する女の子の気持ち、可愛くなって振り向かせたいという本気、乙女心が歌われている楽曲です。サウンドプロデュースは、関連動画再生回数10億回を突破、数々のヒットを生み出しているクリエイターユニットHoneyWorksが手掛けています。『モテチェン!』には、セリフの掛け合いといった、みなさんにとってこれまでになかった歌唱表現があって、その絶妙な歌唱ニュアンスが曲の世界観を鮮やかに印象付けていますよね。この『モテチェン!』の魅力について教えてください。

橋本桃呼(はしもとももこ)●『モテチェン!』は、恋をしている女の子が主人公の歌です。恋をするだけじゃ可愛くなれなくてドタバタしていく過程や、その過程の中で頑張っていく女の子の様子が描かれています。女の子ってみんな、人知れず裏ではいろんな努力をしていて、そういう気持ちを歌っているのが『モテチェン!』なんです。きっと「可愛くなりたい」と思っている子には響く楽曲だと思います。ぜひ、『モテチェン!』を聞いて自己肯定感を上げ、可愛くなっていただけたらなと思います。

星谷美来(ほしたにみくる)●『モテチェン!』の中に出てくるセリフの掛け合いパートは、これまでの高嶺のなでしこの中にはなかった、新しい要素として取り入れられた魅力です。セリフ部分のかけあいの様子は、私たちのオフのときの姿のようだし、いろんな振り付けを通して、メンバーの素の姿も見えてくるから、そこにも注目してください。ちなみに、この曲の振り付けをローカルカンピオーネさんと籾山ひめりちゃんが担当しています。セリフのかけあいの部分では、互いに目を合わせて会話をしているようにも歌っているから、その姿も、ライブを通して楽しんでほしいです。

葉月紗蘭(はづきさあら)●すごく可愛い楽曲で、歌詞の内容もすごくいいんです。ただ「可愛くなれるよ」ということではなく、「努力したからこそ可愛くなれる」というすごくポジティブな内容です。その人の努力を褒めてくれる楽曲なのも、いいですよね。女の子は、みんな見えないところで努力していると思います。自分も学生時代、ちょっとでも可愛くなれるようにとさりげないメイクを心がけていました。『モテチェン!』に書いてあるような気持ちを持ったまま、学校生活はもちろん、普段の生活でも過ごしてほしいなと思います。

春野莉々(はるのりり)●籾山ひめりちゃんが担当した『モテチェン!』の振り付けがちょっとコミカルだったりと、本当に可愛いんです。たとえば、(涼海)すうちゃんが「ダンッ」とやったら、他のみんなが一斉にジャンプをするなど、ちょっとコント風の振りも出てきます。他にも学校生活を反映した振りを入れるなど、『モテチェン!』は振りにも注目してほしいです。

東山恵里沙(ひがしやまえりさ)●『モテチェン!』は、恋している女の子を応援している楽曲ですけど。いろんな視点でも捉えられるから、いろんな方々に共感していただける歌詞になっているなとわたしは感じました。「食べたいあれもこれも」や「だるいな今日のお風呂」など、普段そう思ってしまうときだってあるじゃないですか。そういうときに『モテチェン!』を聴いて共感してほしいです。それにこの曲、朝に聴くと気分がアガります。朝、メイクをしながらなど、気分をアゲたいときにこの曲を聴いて明るい気持ちになってほしいです。『モテチェン!』は共感する歌詞が多い歌だからこそ、「自分もこういうことあるなぁ」など、自分と重ねて聴いてもらえたら嬉しいです。

籾山ひめり(もみやまひめり)●今回わたしが振付けを担当させていただきましたが、楽曲の歌詞や音に印象的な部分がたくさんあるので振付けしていて楽しかったです。曲の最後に、面白い効果音が入っていて、そういうところにサウンドプロデュースを担当してくださったHoneyWorksさんの遊び心が反映されているところも、わたしの好きなポイントです。個人的に好きなポイントが他にもあって。それが、「あいらびゅ♡」の歌詞をひらがなで表記しているところ。前にも、『初恋のひと。』とひらがな表記をしていたこともありましたけど。漢字をひらがなで表記するだけで、可愛らしい感じで言葉が響くんですね。歌うときも、そういう気分になりますし。その表記の仕方も、わたしは好きなところです。この曲では、サビの振り付けをローカルカンピオーネさんがTikTok対応用にと付けてくださっています。それ以外の振り付けは、わたしが担当しました。『モテチェン!』の歌詞にストーリー性があることから、そこへメンバーみんなの個性を出したいと思って、ちょっとコミカルな振り付けをしたり、これまでにメンバーが他の曲で見せた振り付けもさりげなく反映しているから、そういうところも見つけ、振り付けの伏線回収をしながら楽しんでくれたら嬉しいです。

城月菜央(きづきなお)●高嶺のなでしこの楽曲をプロデュースしてくださるHoneyWorksさんが、今回の歌入れでとくにこだわってアドバイスをしてくれたのが、ひと言ひと言への感情の込め方でした。「ここは元気に、ここは静かめに」などいろんなアドバイスをいただいたうえで、それぞれしっかり反映しながら歌ったから、そこにも注目して聴いてください。

日向端ひな(ひなはたひな)●ほんと、そこはポイントだよね。『モテチェン!』には、幾つか会話をしている箇所が出てきます。そこは会話というか、女の子たちが噂話をしているような感じで表現しているんですね。しかもレコーディングでは、ウィスパーボイスも使って録音しました。そういう囁き声もヘッドフォンやイヤフォンを使うと聴こえてくると思うから、そういうところも聴いて楽しんでほしいなと思います。

涼海すう(すずみすう)●わたしが「わかるー」と共感した歌詞が、〈それも確かだけど…努力したんだよね 分かるよ〉の部分です。わたし、高嶺のなでしこのメンバーになって活動を始める前まではメイクをしていなかったどころか、中学生だったのもあって、メイクに興味もありませんでした。でも、うちのメンバーみんなかわいいじゃないですか。そういう子たちに囲まれているからこそ、高嶺のなでしことして活動を始めた2年前から、わたしも「可愛くなりたい」と思ってメイクを始めました。でも、「可愛くなりたい」と思うだけじゃなれなくて、やっぱし、そこには努力が必要なんですね。だからこそ、そこの歌詞がすごく心に響いてくるから大好きなんです。

松本ももな(まつもとももな)●『モテチェン!』に〈可愛いはサボれない〉という歌詞があります。私たちみんな、ファンの方々にずっと好きでいてほしいからこそ、ファンの人たちと会う前には食事制限をしたり、ライブ前には気合を入れるなど、いろんな努力もしています。だから「可愛いはサボれない」の歌詞はすごくわかりますし、日々、可愛いを更新し続けていけるように、これからも努力し続けます。

日々行っている、「可愛いはサボれない」ことは…。 

──ももなさんが言ったように、 最新曲『モテチェン!』には〈可愛いはサボれない〉という歌詞があります。好きな人を振り向かせたい、可愛くなりたい、それには本気と努力が必要、だから〈可愛いはサボれない〉訳ですが、実際にみなさんが、「可愛いはサボれない」と日々心がけていることは?

(インタビュー=長澤智典 写真=Cosufi(コスフィー) アシスタント=大鐘優希)

この記事の続き(10ページ、1万2000字特集)、撮り下ろし写真(個人&集合)は現在発売中『OUT of MUSIC 85』に掲載です。ご購入ご希望の方は、全国書店、CDショップ、ネットショップ、または下記画像リンクからお求めください。

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