②【先行掲載・WEBオリジナル記事】<PSYCHIC FEVER>世界を舞台に驀進中、「J-R&B」のインパクトを世界各地に刻みつける、2025年リリース楽曲を紐解く。総1万 5,000字 ロング・インタビュー 、先行エディットバージョンを公開

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――志さんは「What’s Happenin’」について、いかがてすか?

小波津志●前回「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」をやって思ったのは、楽曲の物語、主人公のキャラクターに僕たちが寄せていくようなイメージだったんです。歌の世界観に合わせた表情を表に、「自我」は少し内に秘めたニュアンスというか、そういうバランスだった印象でした。それに比べると今回は前に出ていく感じといいますか、「僕たちだ」というのを表現していると思いますし、楽曲の展開からも感じられると思います。

――「What’s Happenin’」は「海外での活動によって会えない日々が続く中でも愛する人への真っ直ぐな恋心」を歌っていますが、それを、「海外で活動しているPSYCHIC FEVERが「大切な人=日本のファンのみなさん」を思って活動している」と言い換えることもできますし、そうすれば、まさにこの歌はPSYCHIC FEVERの現在そのものを歌って表現していると言えます。ちなみに、志さんのサビの入り、カッコイイですよね。サビのパートまで待ちきれないと言わんばかりに、フライング気味に入る感じ。志さんのサビパートは<You got the something, まさにWhat I want >という歌詞から始まりますけど、その頭の「You」の「ユ」をサビ前のパートが終わらないうちに重ねてくる。「ユ、ユ、ユ、ユ、ユ」とフライングしてそのまま <You got the something, まさにWhat I want >に入っていく。言葉で説明しちゃいましたけど(笑)、気持ちイイし、カッコイイし、さらに勢いづける感じ。

小波津志●(笑顔)。そういう部分も含めて、WAVY(JP THE WAVY)さんが、メンバーそれぞれの歌い方や個性を把握して、やってくださっていると思います。僕だけでなくメンバー全員、いいバランスで、ハマっていると思います。

――楽曲にメンバーの音楽性、個性、歌唱が生かされてハマっていると感じられる作りということですよね。

中西椋雅●はい。今回さらに、それを感じました。楽曲のデモが来た時点で、WAVY(JP THE WAVY)さんとNvmbrrさんが歌詞を入れて歌ってくださっているんでけど、そのデモを聴いて「(ラップが)速いなぁ」って思いました(笑)。僕の場合、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」ではNvmbrrさんのリリックを歌うことが多くて、WAVY(JP THE WAVY)さんのリリックは今回の「What’s Happenin’」で初めて歌わせていただいたんですが、難しいなぁと思いました(笑)。シンプルに口がぜんぜん回らなくて。とにかく見様見真似で、真似して練習しました。とにかく最初は難しすぎると思ったのに、練習して馴れてくると、すごくスピード感があって気持ちいいフロウだなというのがわかるんですけど、それが多分WAVYさんの凄いところで、僕の個性を生かせば必ず越えられるくらいにハードルを上げてくださったのかなと思いました。普段やらないラップだったので、スキルアップにもなりましたし、すごく楽しかったです。だから、僕だけでなく、メンバー全員の流れ、グルーヴが凄くいいのかなって思いました。

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渡邉廉●グルーヴという視点で言うと、僕は今回、ラップとボーカルパート、どちらも担当させていただいてますが、ボーカルパートでは特にリズムを意識して歌いました。歌のなかでさらにグルーヴを意識しながらと言いますか、声というよりはリズムを意識しながらレコーディングしました。

――ダンスと合わせて楽曲全体が強いグルーヴを生み出しているので、その波に乗る感じ?

渡邉廉●そうですね。ラップに関しては、EP「99.9 Psychic Radio」に収録している「Rocket (Take You Higher)」でもラップをさせていただいたんですけど、その時のイメージっぽい声質を今回の「What’s Happenin’」の中でイメージしてやりました。

――ちょっと力を抜いた口の開き方というか、口の中で舌をだらっと伸ばした状態で歌うような、そんな感じですかね。廉さんのボーカルが息多めのブレッシーな印象もあったので、全く違うアプローチだなと思いました。

渡邉廉●そもそもラップとボーカルでは全く別物と捉えているので、まったく違うアプローチでしたね。

――では、「What’s Happenin’」のダンスについてはいかがですか?

剣●めちゃくちゃヤバいです。

小波津志●カッコイイです。

――振り付けはKAZ(KAZtheFIRE)さんと伺いました

剣●そうです。

半田龍臣●やっていただきました(笑顔)。

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――龍臣さんうれしそうですね。

半田龍臣●はい、僕自身、小さいころ一緒に踊ってて、同じチームで活動していたので(ダンスチーム RIEHATA TOKYOのチームメイト同士)「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」でもそうですが、またこうしてKAZくんにお世話になって、今回も一緒に制作できて、うれしいなと思いました(笑顔)。とてもかっこいい振り付けを作ってくれました。

――MV(ミュージックビデオ)少しだけ拝見しましたけど、強烈にカッコイイですよね。スゴイ(感服)。

全員●ありがとうございます!

――さきほど、志さんが「What’s Happenin’」について「前に出ていく感じ、自分たちを前にだして表現している感じ」という趣旨の発言をされてましたが、曲、ダンス、MVとあわせて、すごく「PSYCHIC FEVERらしさ」を感じました。PSYCHIC FEVERを知っている人だから「らしい」と感じるということではなくて、初めて聴いたり観たりした人も「PSYCHIC FEVERっぽい」って感じるんじゃないかなって。

剣●なるほど。

半田龍臣●分かります。

JIMMY●確かに、そうですね。たとえば、楽曲について歌詞とメロディがあって、メンバーの歌割がない場合、「ここの担当は誰々だよね」ってメンバー内で予想したりするんですけど、だいたい予想通りに来る場合が多いので、そういうPSYCHIC FEVERの「型」というか、そういうのを自分たちでも思いますし、他の方にも感じていただけているのかなと思いますね…【次回掲載へ続く※】

※この記事の続きは、次号【OUT of MUSIC 88号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。

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PSYCHIC FEVER(サイキック フィーバー)

PSYCHIC FEVERは、LDH JAPANに所属する世界に類を見ない日本のアーティスト集団“EXILE TRIBE”から7番目のグループとして2022年7月にデビューしたKOKORO, WEESA, TSURUGI, RYOGA, REN, JIMMY, RYUSHINの7人組ボーイズグループ。7人それぞれ独自のルーツによる一人ひとり違う個性が魅力となりダンス、ヴォーカル、ラップによるパフォーマンスが化学反応を起こすことからPSYCHIC FEVERと名付けられた。(ファンネームはForEVER)グローバルでの活躍を目指し2022年のデビュー時から日本をはじめ、アジアを中心に活動し、タイ、インドネシア、ベトナムなど各国でアジア最大級のミュージックフェスに出演し観客にインパクトを与え続けている。”IGNITE YOUR DREAMS”をパーパスとして掲げるPSYCHIC FEVERは、そのパフォーマンスで見る者に夢に向かう勇気を与え、その心に火をつける存在となっている。2025年は、1月9日USツアーリード曲「Paradise」を配信リリース。世界的ヒット、JP THE WAVYプロデュース曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の続編となる楽曲「What’s Happenin’」も1月30に配信リリース。2月にはUSツアー「PSYCHIC FEVER FIRST U.S. TOUR 2025」を成功させ、アジアのトップへ、そして世界へと、PSYCHIC FEVERの挑戦はさらに加速していく。

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