
WOLF HOWL HARMONY 総1万 1,000字 先行エディット版
“ぶっとんだ楽曲”を成立させる音楽力
――「ウルフ(WOLF HOWL HARMONY)のノリ」が曲となった「Bossa Bosa」。その「ノリ」の面白さ、キャッチーさ、ポップさが楽しく響く曲ですが、こういった曲を成立させる、聴かせるのは、すごくハードルが高いなぁと感じました。
GHEE●もちろん「ノリ」だけではこういう曲は成立しないですよね。
HIROTO●こういう「ぶっ飛んだ」楽曲は、音楽の「地力」がないと、厳しいと思います。
GHEE●音楽の完成度を保たないと、ホントに「ただ、ふざけている」という印象になってしまうと思います。
――まさに。それと、「ぶっ飛んだ」楽曲だけれども、決して「わかる人にわかればいい」という姿勢ではなく「多くの人に届くように」という意識も感じました。例えば、この曲の構成、ストンプが効いたAメロのラップの無機質さと脱力感のハマり具合、Bメロのオペラ風のコーラスの壮大さ、ハイパーなダンスビートの音サビパートのグルーヴと、それぞれの世界を鮮やかに描いているからこそ、どんな人でも、予想できない展開に驚き、斬新なコントラストを感じるわけですよね。
SUZUKI●僕たちもふざけているわけではない、ということを理解していただいて、楽曲を聴いていただけたらと思っています。楽曲として成立させるのは簡単ではないですが、難しさを感じさせないで、「面白い」という部分を聴いている方に届ける、その力量も僕たちとしては、アピールしていきたいです。
――確かに。だから、曲を聴いて「オモシロくて、カッコイイし、不思議と力が湧いた、上を向けた」という気分になりましたし、目が覚めやすいです(笑)。
全員●はい(笑顔)。
――この「Bossa Bosa」はライブでも披露しているとのことですが、お客さんの反応はどうでした?
RYOJI●昨年末のライブ&ファンミーティングツアー(『WOLF HOWL HARMONY LIVE & FAN MEETING TOUR 2025 ~BAKUON DREAM~』)は「BAKUON DREAM」というサブタイトルで「クラブの音楽」をテーマにした内容を、実際のライブハウスで行ったんですけど、そのときに「Bossa Bosa」を披露しました。どんな感じで聴いてくれるんだろう? と少し不安もありましたけど、みなさん、いろんなノリ方で楽しんでくださってました。一緒に手振りをしてくださる方もいれば、会場の後方の方は、クラブにいる「音好き」と言った感じの音の掴み方をしていらっしゃって、いろんな方がいろんな形で楽しんでくださる姿を見て、この「Bossa Bosa」にとても可能性を感じました。
――いろんな意味ですごく盛り上がれる曲だなって思います。特に「男子校のノリ」みたいな部分は他に例を見ない個性のように感じます。少年漫画雑誌的なノリというか(笑)。
SUZUKI●わかります(笑顔)。
RYOJI●僕自身、そういう「男子校」的なノリも好きですし、もともとクラブで音楽を聴いて育ってきた部分もあるので、音楽に乗るということ自体がすごく好きです。この曲はいろんな意味でノリやすいです。
――そして、ノリやすい曲ということの裏には音楽的な完成度の高さがあってこそだと思いますし、そこもWOLF HOWL HARMONYの音楽のオリジナリティにも繋がると感じます。
GHEE●オリジナリティという意味では、僕たちは、自分たちのルーツにあるものを音楽でシンプルに表現したいという思いがあります。僕はブラジルにルーツがあるのですが、例えば「Bossa Bosa」のタイトルの元になっている「Bossa Nova(ボサノヴァ)」はブラジルの音楽ジャンルのひとつですし、「Bossa Bosa」のダンサブルな「音サビ」パートは「バイレファンキ」というブラジルの音楽の要素を取り入れています。バイレファンキはブラジルで生まれた音楽ジャンルで、主にドラムマシンやサンプラー、シンセサイザーを用いたビートにラップを乗せた、ダンスミュージックの一種です。

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