
KID PHENOMENON 総1万 6,000字 インタビュー 先行エディット版公開!
本音が言えない苦しみ、葛藤
――では、この「Mirror」について、刺さった歌詞、聴きどころなど、教えてください。
川口蒼真●僕はAメロ歌いだしの〈無難な笑顔で返事ごまかして 守ったつもりのプライドが 僕を見てる軽蔑のイメージ〉というパートです。
――とても鋭い歌詞ですよね。葛藤を抱えながら、それを隠し日々を送る、主人公の心模様が垣間見えます。
川口蒼真●そうですね。いろんな解釈があると思いますけど、僕は、本音が言えない苦しみを言っていると感じました。自分の本音を押し殺して周囲に合わせて、自分を見失いかけているなかで、やはり自分の本心は無視できない、自分に嘘は付けない、心の奥底でくすぶっている気持ちにもう一度光を当てなおす、その過程を歌っていると思いました。
――いわゆる社会や世間、自分が属している集団、人間関係、そういった環境から受ける同調圧力のようなものによって、自分を出せない、そういう葛藤だと。
川口蒼真●そうですね。さらに今の時代はSNSが普及した世代で、さまざまな情報から逃れにくい状況でもあると思うんです。そんな中で、何が正解かわからなくなったり、本質から遠ざかって、自分を見失ってしまうような、そんな矛盾や葛藤に囲まれて、しんどくなっちゃったりすることもあると思うんです。例えば日々の生活の中で、ホントに自分のやりたいことと、求められる方向性とのギャップに対して、無理して自分を押し殺して、笑顔で「はい」と振舞ったりする、そういう場面もある。でも、それが行き過ぎると自分を見失ってしまう。そんな時この曲を聴くと、そういった状況を客観視できるとも思いました。
――今お話を聞いてて浮かんだのは、曲構成で言うと一番のBメロ、〈浮かぶ言葉に いつも息が苦しくて Who’s that man in the mirror いやんなる〉という歌詞。主人公の心情を改めて描いています。ボーカルのニュアンスも独特で、大きな符割りで、ブレスも少なく、ゆっくり出して歌うような感じが、「息の苦しさ」を感じました。曲全体のコード感としては、主にマイナーなのですが、この〈いやんなる〉という歌詞パートだけ、コード感が明るく開くんですよね。複雑な感情に揺れる様子と世代観が表れていて、象徴時なシーンだと思いました。
川口蒼真●そうですね。この「Mirror」は、そういうリアルに直面し、葛藤を抱えている人たちを全肯定している内容だと思いますし、共感していただけると思います。世の常ですけど、大きい声を出す人、出せる人、大きい声だけが支持され、正解とされがちですけど、声には出さなくても心の中では「こう思っている」という人たちの考え方も正解だし、それも間違ってないんだよというか。全員が全員、間違ってはいなくて、他人の物差しで測られて「違うのかな」と悩んでしまうこともあったり、それも自然だし、間違っていない。そこから自分の本当の声にも辿り着けるということを歌っていると思っています。背中を押してくれる曲です。
――さきほどKID PHENOMENONの曲は「歌詞を届ける」ことも大切にしているという話がありましたが、同時に「みんな、こんなことに心を痛めているんじゃないか」「葛藤しているんじゃないか」というその感情を、繊細に高解像度に描き出しているとも感じました。歌詞そのものの深さもありますが、それをどう解釈するか、その繊細さ深さ広さ柔らかさをすごく感じました。
夫松健介●こういった深い内容を歌として、このサウンドに乗せて届けるということもKID PHENOMENONならではと思います。
――確かに。健介さんは「Mirror」についてどうですか?………【次回掲載へ続く※】


※このインタビューの全編(編集なし、オリジナルロングバージョン)は、次号【OUT of MUSIC 号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。。Xにて告知していきます。
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KID PHENOMENON(キッドフェノメノン)。
7人組ダンス&ボーカルグループ。メンバーは、夫松健介(それまつけんすけ)、遠藤翼空(えんどうつばさ)、岡尾琥珀(おかおこはく)、川口蒼真(かわぐちそうま)、佐藤峻乃介(さとうしゅんのすけ)、山本光汰(やまもとこうた)、鈴木瑠偉(すずきるい)。LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z 〜Dreams For Children〜」男性部門で全メンバーが一度は落選をするものの敗者復活戦の第二章にて合格を勝ち取る。平均年齢19歳。2023年8月シングル『Wheelie』でメジャーデビュー。オリコン週間シングルチャート初登場4位、Billboard JAPAN HOT 100でも5位にランクイン。2023年11月リリースされた2ndシングル『存在証明』は人気TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』第二クールエンディング・テーマとして話題に。オリコン週間チャート2位、Billboard JAPAN HOT 100では4位、楽曲単体ではSpotifyバイラルチャートで2週間連続ウィークリー1位。2025年1月22日、1st Album『PHENOMENON』リリース。2026年3月には、テキサス州オースティンで開催された、世界最大規模の音楽祭「SXSW 2026」にてパフォーマンス。2026年4月1日、7th Single「Mirror」リリース。











