

抜群の歌唱力を誇る3ボーカル、パフォーマー7名はダンスのプロリーグ「D.LEAGUE」で活躍するプロダンサー、10人組ダンス&ボーカルグループ THE JET BOY BANGERZ。屈指の実力と表現力を誇る話題のグループ、注目のEP『PHOTOGENIC』。ライブで盛り上がれるキャッチーなサビと、ボーカル&RAPを楽しめるタフでアッパーな表題曲『PHOTOGENIC』をはじめとする全4曲収録。

『PHOTOGENIC』
――リード曲『PHOTOGENIC』(作詞:JUNE作曲:T.Kura, JUNE, NAKKID編曲:T.Kura, NAKKID)について。楽曲を受け取った時の印象はいかがでしたか?
佐藤陽●これまでにいただいた『RAGING BULL』や『Jettin’』もそうですけど、この曲もTJBBにピッタリのパワフルなダンスチューンですね。特にサビはメロもキャッチーですし、『PHOTOGENIC』にちなんでシャッターを切る音が入っていたりもするので、すごく印象に残るサビだなと思いました。
――(吉田編集長)フラッシュの光を浴び登場する新しいスター、それを象徴するのが『PHOTOGENIC』というタイトル。楽曲はサンプリングのホーンサウンド、大きな空間を揺らすようなバスドラムが攻撃的なパターンで迫るトラック、さらに高く、前にと自分を誇示、宣誓するラップがかっこいい。続くサビで景色が一転、キャッチーなメロディと美しいコーラス、セクシーなボーカルで聴かせてくれる、そんな聴きどころ満載の楽曲です。
――今までの2曲とは違い、今回はプロデューサーのSHOKICHIさんが手掛けた楽曲ではありませんが、ディレクションなどはどなたが?
エイロン●レコーディングは、LDHのアーティストの楽曲を多数手掛けるT.Kuraさんが立ち会ってくださいました。ただ、デモ音源に歌を入れてくださっていたのはJUNEさんで、JUNEさんは前作『Jettin’』の作曲にも参加してくださっています。
――それぞれの制作スタイルには、どのような違いがあるのでしょうか。
宇原雄飛●SHOKICHIさんが僕らの楽曲を作ってくださる時は、制作前に一度メンバーとSHOKICHIさんとでディスカッションを行っていて。そこで今の自分達の等身大の気持ちを全部、SHOKICHIさんにぶつけるところから曲作りが始まりますね。例えば、今回のEPに入っている『TEN』(SHOKICHIプロデュース曲)は、まさにそのやり方だったんですが、僕らのほうから「“DNA”という言葉を入れたいです」というように具体的なワードを提案して、それを歌詞に落とし込んでもらうことが多いです。自分達の内から出てきた言葉をSHOKICHIさんは入れてくださるんです。それに対して今回の『PHOTOGENIC』は、JUNEさんが今の僕らを客観的に見て、作詞してくださった楽曲と言いますか。「トレンドを追うんじゃなくて、自分達がシーンの中心になって、トレンドになるんだよ」っていう制作陣からのメッセージを感じる楽曲ですね。
エイロン●これはJUNEさんが作曲段階でT.Kuraさんに伝えられたことなんですが、『PHOTOGENIC』のサビは10人でレッドカーペットを歩いていて、そこに集まった記者がカメラのシャッターを切っているシーンをイメージして制作されたそうなんです。なので、僕が歌う〈Da ra da da da attention!〉は、その言葉数とシャッター音がリンクしていたりして。それ以外のパートを見ても、全体的に遊び心のある楽曲に仕上がっているなと思います。
――たくさんのフラッシュを浴びながら登場する姿は、TAKAHIROさんが加入した後、EXILE第二章として最初に発表した『Everything』のMVとも重なりますね。
宇原雄飛●そうですね。当時、加入されたばかりのTAKAHIROさんが恐らくそうだったように、僕らもデビューしたばかりで慣れないことが多いんですが、それでもフラッシュを浴びながら“始まり”を感じている。そういう繋がりも感じながら楽しんでいただけたら嬉しいです。
――各自の歌唱パートについても教えてください。
石川晃多●どのパートもお気に入りで、練習もたくさんしたんですけど……僕が一番お気に入りなのは2番の始まりですね。
古嶋滝●胸揺らすとこ?
石川晃多●そうそう(笑)。〈胸揺らすplayer〉から始まるソロパート。
――すごくクールですよね、あのパート。
宇原雄飛●みんなが狙ってたところです。
石川晃多●それだけおいしいパートなので、練習している時から、どういう発声で歌おう?とか、仮歌のJUNEさんの歌声にどれだけ寄せよう?とか、いろいろなことを考えていましたね。その結果、2回レコーディングしただけでOKテイクをいただけた時は嬉しかったですし、自分的にも良いと思えるテイクが録れて、頑張って練習した甲斐があったなと思いました。
――そもそも、歌割はどうやって決まったんですか?
石川晃多●今回の歌割は、ボーカル3人で決めさせてもらったんですよ。そしたら、たまたまおいしいパートをいただくことになったので、これはもう、最高の歌を録るしかないだろ!と。チェストに落とした発声というか、チェスト強めの発声で……。
中村碧●胸を英語にしただけ(笑)。
一同●あはははは!
石川晃多●そこに息を足して、セクシーな感じの声色でレコーディングしました。
田中彰●僕は晃多のソロパートの後に、〈Oh, スタイルはレベチかもな〉というラップをしていまして。ちょっと調子に乗っているような、自信満々な雰囲気で歌っています。前作『Jettin’』と比べるとキーが高めなので、最初にパートをもらった時は「自分が得意とする低音ラップとは違うな」って思っていたんですけど、いざレコーディングしてみたら「あら? 意外といいんじゃないの?」みたいな(笑)。自分の新しい一面に出会えて、視野が一気に広がりましたし、やり甲斐のあるパートだなと思っています。
――彰さんの〈いかしたshow time〉がここに詰め込まれているわけですね。
田中彰●(嬉しそうな表情で)お、気づきました? だから僕、このパートの時は振りも自分を指差しながら〈show time〉ってやってて。
桑原巧光●まさに彰タイム(笑)。
田中彰●ここ、見どころです!(満面の笑み)
――続いて、NOSUKEタイムは?
NOSUKE●あははは。僕はその後ろの〈Look at me, look at me now, and〉というラップパートを担当しているんですけど、最初は結構苦戦しました。というのも、自分は英語の発音があんまり良くなくて、自分なりに練習していた時は違和感があったんです。でも、T.Kuraさんとスタジオに入った時に「こういう言い方をすると、言いやすいよ」っていう秘策を教えていただいたら、スムーズに言えるようになって。そこでスキルアップできたなと感じました。
佐藤蒼虎●僕の見せ場は、〈本気出してone take eh/Must be perfect eh〉という、2サビ前のラップパートです。ここは、最初に自分なりのアレンジでレコーディングした時に「アタックが強くていいね」って褒めていただいた場所なんですが、その時に改めて「これが自分の強みなんだ!」って思えたんですよね。なので、その後のレコーディングもアタック強めを意識して歌っていて。歌詞的にも僕の強みを引き出してくれるような内容ですし、自分にピッタリのパートだなと思っています。
――蒼虎さんは、オーディションの最中も課題曲『RAGING BULL』のレコーディングで「もう1回やらせてもらえますか?」と粘っていましたし、『Jettin’』の時も秘かに他の人のパートまで練習されていて、すごく努力家なイメージがあるのですが、今回はいかがでしたか?
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(インタビュー=斉藤碧 写真=Cosufi(コスフィー) アシスタント=大鐘優希)

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