
国立代々木第二体育館公演が2025年2月14日に開催決定! 話題の10人組アイドルグループ、高嶺のなでしこ。サウンドプロデュースは、関連動画再生回数10億回を突破、数々のヒットを生むクリエイターユニットHoneyWorks。その動向が注目されるなか、2nd Single「Iʼ M YOUR IDOL / アドレナリンゲーム」をリリース。「Iʼ M YOUR IDOL」は、ドラマチックで疾走感のあるサウンドに乗せて「私がいるから大丈夫」と聴き手に寄り添う応援&癒しソング。「アドレナリンゲーム」はフジテレビ系TV アニメ「逃走中 グレートミッション」エンディング主題歌で、ハイパーなスピードロックチューン。またカップリングの「アイのウイルス」は、村重杏奈主演の映画「悪鬼のウイルス」主題歌、初となるロックバラード曲。各曲の聴きどころ、MV(ミュージックビデオ)の観どころ、エピソード、裏話、グループへの想いを語ってもらった、ワチャワチャ真面目な音楽トーク!

インタビュー=吉田直樹(OUT of MUSIC) 写真=Cosufi(コスフィー)
ヘア&メイク=アムネダット株式会社
撮影協力(花、セレクト)=有限会社 四季フラワー
私がいるから大丈夫、「Iʼ M YOUR IDOL」
――2025年2月14日に国立代々木第二体育館公演が決定し、ますます注目が集まるなか、2nd Single「Iʼ M YOUR IDOL / アドレナリンゲーム」がリリース。「Iʼ M YOUR IDOL」は、ドラマチックで疾走感のあるサウンドに乗せて、聴き手に寄り添って「私がいるから大丈夫」というメッセージが響く、背中を押してくれる歌です。最初に音源を聴いたときの印象はいかがですか?

籾山ひめり(もみやまひめり)●「私より好きでいて」「モテチェン!」(Digital Single)が、かわいらしい曲だったので、今回「Iʼ M YOUR IDOL」はメッセージ性のある、初期の“たかねこ”(高嶺のなでしこ)を思い出させてくれるような、ファンの方に届けたい熱い歌詞があるなって思いました。

東山恵里沙(ひがしやまえりさ)●初めてこの曲を聴いたとき、明るくて温かみのある曲だと思いました。歌詞も印象的で、一回聴いてすぐ入ってきました。とくに、サビ終わりにある〈フィナーレ迎えはしない 幸せが溢れる今 きっと続く〉という歌詞があって、この歌詞がすごく好きで、初めて聴いたときからずっと覚えてました。このメンバーで活動できていて、温かいファンのみなさんに囲まれて活動できている、この幸せな感じが、この歌詞の部分にギュッと詰まってると思います。初めて聴いたときにウルウルして涙が出そうになりました。このフレーズが今でもお気に入りです。
籾山ひめり●ツアー期間中、10人全員でライブに出れないときもあって「やっぱり、10人じゃなきゃ…」って思っているときに〈一つの歌声が寄り添った〉という歌詞を見て、すごくうれしいなと思いました。10人でこの曲を歌いたいなという気持ちにピッタリで、今のこのタイミングで楽曲を歌えるというのがすごくうれしかったです。
――「熱い歌詞」が印象的な楽曲ですよね。ひめりさんが「初期の楽曲を思い出させる」とおっしゃいましたが、疾走感とメッセージ性という点でいうと、「初恋のひと。」、「恋を知った世界」のイメージに少し重なるかなとも感じました。ドラマチックなコード展開で、世界が目まぐるしく動くようなスピード感、その中で歌われている感情が、高嶺のなでしこ独自の鮮やかさを帯びる、そういう曲だと思います。冒頭で、ひめりさんが言ったように、「私より好きでいて」や「モテチェン!」とは、表情の違う楽曲ですよね。ちなみに「モテチェン!」は破壊力が強いです(笑)。「モテチェン!」は歌い出しから、メロが頭に残りやすいし、思い出しやすいんです。そしてそのAメロからは想像がつかないような、ドラマチックな広がりを見せるBメロに繋がるのですが、その「モテチェン!」のBメロの印象が「Iʼ M YOUR IDOL」と重なるんですよ。だから最初「Iʼ M YOUR IDOL」聴くと、すぐ「モテチェン!」のBメロが浮かんで、そのまま「モテチェン!」に移行してしまうというのを結構繰り返しました(笑)。
全員●あはははは(笑)。
――この「Iʼ M YOUR IDOL」は、メンバーそれぞれが担当する歌唱パートとその言葉で、聴き手に寄り添って「私がいるから大丈夫」という思いを届けてくれていますが、それを踏まえて、ここからはさらに、メンバーのみなさんが思う、聴き所、おすすめポイントを教えてください。

橋本桃呼●私は、一年前に活動休止し、休んでいた時期がありましたが、そんな私のソロパートで〈休んだっていい〉という歌詞があって、この歌詞をもらえたということが、自分に当てはまっているなぁってすごく感じました。そのあとに、〈大丈夫だよ そばにいるよ〉という歌詞は、私が休んでいたときに、ファンの方が届けてくれた「応援してるからね、側にいるからね」という言葉にも重なって、とても大切に思っています。活動休止のとき、心の支えになった言葉だったので、そういう言葉がこの曲に入っているという点でも、とても思い入れのある曲です。私からもう一度ファンの方に、贈りたい言葉でもあります。私がもっともっとファンの方に寄り添えるような歌にできるように、気持ちを込めて優しく歌うことを心がけました。
――〈大丈夫だよ そばにいるよ〉は、歌っているのは、ひめりさんですが、そこには桃呼さんのこういう思いも、メンバー全員の思いも載っているわけですよね。疾走感、スピード感、壮大に広がるイメージのサウンドに乗せて、こういう思いが歌われる、届けられるというのも、聴きどころですよね。

涼海すう(すずみすう)●私は曲の2番の頭〈一人じゃ逆境に負けてた〉という歌詞を歌わせていただきました。じつは、高嶺のなでしこの代表曲ともいえる「美しく生きろ」の私のソロパートで〈逆境を笑え〉という歌詞があるのですが、同じ「逆境」というワードを、HoneyWorksさんが考えてくださったのがうれしかったですし、「逆境に負けないように」感情を込めて歌いました。
――すうさんは、前回のインタビュー(OUT of MUSIC 86)で、おすすめ曲として「美しく生きろ」を挙げてましたね。「一人じゃ逆境に負けてたけど、あなたがいてくれたから」「私がついているから大丈夫」という思いを届けている部分です。すうさんの声のニュアンスが、逆境の深刻さをすごく和らげてくれると思います。「今、逆境だな」と思ったら、すうさんを思いだして、乗り越えれば大丈夫ですね。
涼海すう●はい(笑顔)。

葉月紗蘭(はづきさあら)●私は普段から「自分がやっていることが正しいのかな?」って思ったり、理不尽なことがあったりとか、不安になっちゃうときに、「味方だよ」って言ってくれる人がいたらいいなと思っているのですが、そんな私が担当しているのが〈大丈夫だよ 味方なんだよ〉という歌詞です。自分が不安なことに気づいてもらう、というのもすごく難しいことだと思うので、ファンの人に寄り添えるように、レコーディングのときは、マイクをファンの人だと思って歌いました。ライブ会場では、ファンの方、一人ひとりの顔を見て歌ってます。
――この曲の1番のAメロ最後に〈誰かの心を灯せるように〉という歌唱パートがあって、そこは紗蘭さんとももな(松本ももな)さんが担当しています。その歌詞の最後「ように」は紗蘭さんが歌っていますが、その歌のニュアンスが素敵で、すごく一人ひとりに語りかけている感じなんですよね。
葉月紗蘭●あっ、はい(照笑)。
――すごくライブに来ているファンの方を見ているなぁって感じました。では続いて…