【先行掲載・WEBオリジナル記事】<PSYCHIC FEVER>2025,年のUSツアー決定! グローバルに爆進&活躍、世界地平に立つPSYCHIC FEVERのアグレッシブな最新曲「TALK TO ME NICE feat. TAMP」、総1万4,000字 ロング・インタビュー 前編、先行掲載! 

インタビュー=吉田直樹(OUT of MUSIC) 写真=Cosufi(コスフィー)

――世界地平に立つ最新曲「TALK TO ME NICE feat. TAMP」は、「TALK TO ME NICE」=「俺に敬意を払え、俺様が通るぞ」というタイトル通り、強い存在証明を示した、アグレッシブなHIPHOPチューンです。

中西椋雅●この楽曲「TALK TO ME NICE feat. TAMP」は、以前からお世話になっている、タイの楽曲プロデューサーNINOさんが監修してくださいました。これまても、「To The Top feat. DVI」、「FIRE feat. SPRITE」や「BEE-PO」などでNINOさんと、制作をご一緒させていただいています。この楽曲の制作にあたって、さまざまなリファレンス(楽曲のイメージ方向性を共有するための参考音源)を出させていただきました。さまざまな国、さまざまな場所でのライブやイベントでパフォーマンスしてきましたが、そこで感じたのは、「盛り上がる楽曲」「勢いのある楽曲」がもっと欲しいということと、僕たちのことを知らない方にも楽しんでもらえるサウンド、楽曲を作っていきたいよね、という思いいでした。そうした気持ちを、リファレンスを通じて共有しながら、制作した楽曲です。

――ベースの音圧とリズムで煽るHIPHOPのトラック、「TALK TO ME NICE」=「俺に敬意を払え、俺様が通るぞ」というタイトル通り、存在証明の旗を打ち立て、アゲインストをかき分けて頂点を目指す、アグレッシブな楽曲ですね。

JIMMY●「ここから突き進んでいくから、邪魔すんじゃねえぞ」という気持ちを、そのまま表しています。この楽曲はビートを打つところから、プロデューサーのNINOさんと一緒に制作させていただいて、僕らがライブでこういう楽曲が欲しいですというリファレンスを集めながら、一から手取り足取り作った楽曲です。完成した後も日本でNINOさんがセッションキャンプをしていて、僕らもそこに参加してお披露目会というか「出来たよー」と、披露させていただいて、そこでもめちゃめちゃかっこいい曲ができたと実感できました。ライブ映えして、みなさんに〈talk, to me nice〉と一緒に言っていただいて、盛り上がれる曲ができたと思いましたし、自信か持てました。

中西椋雅●このタイミングでのリリースですが、じつは結構前に作った楽曲で、パフォーマンスも初めてやったのが今年の5月くらいでした。11月までリリース情報も出さず、曲名も出さず、ファンの方にとっては「何の曲なんだろう?」という「謎の曲」状態で、いままでやったことのないようなリリース形式なので、そういった面でも楽しんでいただけたらと思っています。

JIMMY●自分もずっとリリースを楽しみにしていました。今回、たまたま、タイミングがUSツアーの前ということもあるので、キックオフソングのような位置づけの曲ともいえると思います。ツアーのパフォーマンスの軸になっていく楽曲だと感じています。

――最初はハードなHIPHOPの口当たりが強く感じるのだけど「ただハードなだけではないな」というニュアンスを感じましたし、結果、何回も聴いてしまう、中毒性もあると思いました。とくに、全体の曲構成でポップさも感じました。

剣●本当にそうだと思います。

JIMMY●NINOさんの音楽性でいうと、HIPHOPがルーツ、ベースではあるんですけど、「FIRE feat. SPRITE」や「BEE-PO」を聴いて感じていただける通り、J-POPやT-POPのエッセンスというか、起承転結をきれいに作るということも意識されている方なので、おっしゃっていただいた「構成のポップさ」という点も意識して制作されたんだと思います。

――なるほど~、そういうことだったんですね。この「TALK TO ME NICE feat. TAMP」は展開が早いというか、景色がテンポよく変わるんです。「次は?」って感情が起き上がるので、曲の進行が促されますよね。

全員●ありがとうございます(照笑い)。

――ハードなサウンドでゴリゴリ粘っこく行くのかなと思わせておいて…。

小波津志●じつは、聴きやすい。

――ですよね。志さんが思うこの曲の魅力は?

小波津志●聴きどころで言うと、僕はやはり、サビの〈Talk to me, talk, talk, to me nice〉の部分ですね。あからさまに言いまくっている部分が一回聴いただけで耳に残ると思いますし、WEESAが歌っているのですが、実はちょっと複雑な部分もありつつ、キャッチーでもあるという、いいサビだと思います。サビパート全体で、一か所日本語の〈もしBad なら無視してOK? 〉という歌詞もあるのですが、そこもかっこよくて好きです。サビとしてまとまっていて、お気に入りのパートです。

――改めて、このサビパートを少し説明すると、〈Talk to me, talk, talk, to me nice〉という歌詞は「俺に敬意を払え、俺様が通るぞ」という意味で、WEESAさんの歌唱のニュアンスが「お前、何言ってんだよ」的な、ちょっと苛立ちを含んだ挑発的な声質なんですよね。「トク トゥミ ナイッ トーーク トゥミ ナイッ」って、カタカナで言うとこんな感じで。

WEESA●「TALK TO ME NICE feat. TAMP」は、レコーディングからすごくこだわって作らせていただいて、ボーカルもいろんな声質を試したり、たとえば、4種類、録音してそれを聴き比べて、どれがいいかとか、ひとつひとつ細かく、一番いい表現こだわりました。こういう曲を歌ったことがあまりなかったので、難しかった部分もありましたけど、新しい音楽の表情を感じて聴いていただけたらと思います。楽しみです。

――最初は「WEESAさんのパート、どこだろう?」ってちょっと迷いました(笑)。MV(ミュージックビデオ)見ればすぐわかりますけど、音源だけだと、意外と難しい。「WEESAさんは“切り込み隊長”だから、曲頭とか、サビもそうだよなぁ」とは予想しましたけど…。

剣●そうですよね、ちょっと迷うかもしれない。

WEESA●声質で言うと、いつもは、もっと角が丸いというか、当たりの柔らかいニュアンスのイメージが強いかもしれないですけど、この曲は、結構パキっとシャープで鋭い声なので。

――こだわりの声質、ニュアンスですよね。龍臣さんは、「TALK TO ME NICE feat. TAMP」について、いかがですか?

半田龍臣●これまでの僕たちの表題曲で、1Aパート(楽曲構成の最初のパート)からラップで入る曲って、なかったと思うのですが、1AからガッツリJIMMYくんのラップから思いっきり攻めていく楽曲なので、「ザ・男」というイメージが全面に出てますし、生き生きとした姿をお見せできていると思います。この曲のデモ音源では、女性の方がラップ・ボーカルを歌っていて、それにあわせてメンバーみんな、いままでにないような声の出し方だったり、歌い方もしていますので、聴きどころの一つだと思います。

――最初のJIMMYさんの声で、まず印象付けられました。あと、すぐわかりました「あ、JIMMYさん」て(笑)。

JIMMY●日本で制作するときは、基本的には、デモ音源にアジャスト(適応)するようなアプローチでレコーディングする場合が多いんですね。エンジニアの方もディレクターの方も、タイミングとかピッチ感とか含め、デモ音源に合わせて制作していくんです。でも、今回はデモ音源をかなり自分に寄せてレーディングしました(笑)。

――デモ音源に合わせなかったわけですね。

JIMMY●今回、デモ音源のボーカルが女性で、僕のパートは、ピッチ高めのボーカルで、キレイでさらっとカワイイ感じだったんですけど「ここめっちゃ低く歌ったらどうだろう?」って思って、勢いのある曲だけど、重心下げて歌いました。ボーカルも結構重ねてます。激しいんですけど、ちょっと落ち着いた貫禄のある感じを出せればいいかなと思って、その辺を狙ってREC(レック=レコーディング)しました。

【XでOUT of MUSICオフィシャル情報をチェック!】

outofmusic

音楽、深掘り。 OUT of MUSIC magazine

Related Posts

【OUT of MUSIC ニュース】<ライブレポート>『Aile The Shota Oneman Live “REAL POP”』 東京ガーデンシアター、ソールドアウト完遂! 「本質的で大衆的である音楽」を高次元に体現した“REAL POP” 。SKY-HI、SOTA(BE:FIRST)、MANATO(BE:FIRST)、Maddy Soma、Kenya Fujitaらも登場

Aile The Shotaの音楽力と人間力によって多幸感が溢れた、素晴らしいライブだった。 3月16日、東京ガーデンシアターにて行われた、Aile The Shotaにとって自身最大規模のワンマンライブ『Aile The Shota On…

記事を読む →

【先行掲載・WEBオリジナル記事】<PSYCHIC FEVER>世界を舞台に驀進中、「J-R&B」のインパクトを世界各地に刻みつける、2025年リリース楽曲を紐解く。総1万 5,000字 ロング・インタビュー 、先行エディットバージョンを公開

7人組グローバルグループ、PSYCHIC FEVER。2025年に入り、初のUSツアー「PSYCHIC FEVER FIRST U.S. TOUR 2025」や、USツアーのリードソング「Paradise」リリース、世界的ヒット「Just …

記事を読む →

One thought on “【先行掲載・WEBオリジナル記事】<PSYCHIC FEVER>2025,年のUSツアー決定! グローバルに爆進&活躍、世界地平に立つPSYCHIC FEVERのアグレッシブな最新曲「TALK TO ME NICE feat. TAMP」、総1万4,000字 ロング・インタビュー 前編、先行掲載! 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

バックナンバー

⫹最新刊⫺ 表紙 FANTASTICS バックカバー 零(川村壱馬)1.30 発売 OUT of MUSIC 87 全アーティスト撮り下ろしフォト & 総13万6000字テキスト 音楽深堀り!

⫹最新刊⫺ 表紙 FANTASTICS バックカバー 零(川村壱馬)1.30 発売 OUT of MUSIC 87  全アーティスト撮り下ろしフォト & 総13万6000字テキスト 音楽深堀り!

表紙巻頭  THE RAMPAGE バックカバー巻末 DXTEEN 7.24 発売 OUT of MUSIC 86

表紙巻頭  THE RAMPAGE バックカバー巻末 DXTEEN 7.24 発売 OUT of MUSIC 86

OUT of MUSIC 85  表紙巻頭  岩田剛典  バックカバー&巻末 imase  4.30 発売

OUT of MUSIC 85  表紙巻頭  岩田剛典  バックカバー&巻末 imase  4.30 発売

OUT of MUSIC 84 表紙巻頭 BALLISTIK BOYZ バックカバー&巻末THE JET BOY BANGERZ 2.13発売

OUT of MUSIC 84 表紙巻頭 BALLISTIK BOYZ  バックカバー&巻末THE JET BOY BANGERZ 2.13発売

OUT of MUSIC 83 表紙巻頭 FANTASTICS バックカバー&巻末 THE JET BOY BANGERZ 11.8 発売

OUT of MUSIC 83 表紙巻頭 FANTASTICS バックカバー&巻末 THE JET BOY BANGERZ 11.8 発売

OUT of MUSIC 82 表紙巻頭 24P FANTASTICS バックカバー&巻末 LIL LEAGUE 8.7 発売

OUT of MUSIC 82 表紙巻頭 24P FANTASTICS バックカバー&巻末 LIL LEAGUE 8.7 発売

OUT of MUSIC 81 表紙巻頭 M!LK バックカバー&巻末 PSYCHIC FEVER 5.31 発売

OUT of MUSIC 81 表紙巻頭  M!LK バックカバー&巻末 PSYCHIC FEVER 5.31 発売