
圧倒的歌唱力、鮮やかな感情表現、等身大の輝き、世代を超える響き、才能豊かな新世代のアイコン、歌手&ミュージカル俳優、清水美依紗。10th Digital Single「Finale」をリリース。
歌手として、ディズニーのグローバルな祭典「アルティメット・プリンセス・セレブレーション」の日本版テーマソング「Starting Now 〜新しい私へ」の歌唱アーティストを担当するなどグローバルな活動とともに、2024年10月にリリースしたDigital Single「TipTap」の動画再生回数は370万回を突破。ミュージカル俳優としては、今冬から開催中のミュージカル『レ・ミゼラブル』にエポニーヌ役として出演。
また3月7日から公開の映画『ウィキッド ふたりの魔女』では日本語吹替版グリンダ役を務めるなど、注目の存在。そんな彼女にとって10作目となる楽曲「Finale」はテレ東系ドラマ24「家政婦クロミは腐った家族を許さない」の主題歌。ダークな世界観、言葉の棘を鋭く突きつけるリリックで、「家族」「正義」「愛」を問う作品だ。清水美依紗の新境地を示したとも言える「Finale」について、自身が思う、魅力、聴きどころについて語ってもらった。
インタビュー=吉田直樹(OUT of MUSIC) 写真=Cosufi(コスフィー)
ヘア&メイク=hazuki スタイリング=小谷雄太

話題の映画『ウィキッド ふたりの魔女』、日本語吹替版グリンダ役に
――清水美依紗さんは、歌手として、ミュージカル俳優として幅広く活動されています。最近では、不朽のミュージカル作品を映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』の日本語吹替版「グリンダ」役も話題となっていますよね。
●映画『ウィキッド ふたりの魔女』は、エミー賞、グラミー賞、トニー賞と数々の受賞歴を持つ実力派俳優シンシア・エリヴォと、グラミー賞の常連の世界的アーティスト、アリアナ・グランデが主演なのですが、私はアリアナ・グランデが演じるグリンダの日本語吹替を担当させていただきました。グリンダという役は、天真爛漫で憎めない、かわいらしいキャラクターで、声だけで演じるというのは、ホントに難しかったです。ミュージカルで、自分の身体や表情も使ってお芝居するのとは違いますし、シーンに合った様々な感情を声だけで伝える難しさを感じました。でも、楽しかったです(笑顔)。いろんな発見がありましたし、もともとアリアナ・グランデの大ファンだったので、彼女が熱望して夢が叶った作品の彼女の声に、自分が声を当てられることが嬉しいですし、とても大きい出来事でした。
――天真爛漫で憎めない、かわいらしいというグリンダのキャラクターは、美依紗さんに通じる部分もありますよね。
●ありがとうございます(照笑)。

ダークな世界観、言葉の棘を鋭く突きつけるリリック「家族」「正義」「愛」を問う「Finale」
――そしてアーティストとしての活動では、10作目となる配信シングル「Finale」がリリースされました。この「Finale」は、テレ東系ドラマ24「家政婦クロミは腐った家族を許さない」のオープニング主題歌です。作品のイメージに寄り添うように、ダークな世界観で、言葉遣いも激しく、言葉の棘を鋭く突きつけるリリックで、「家族」「正義」「愛」とは何なのか? というテーマを問う作品で、これまでリリースされた美依紗さんの作品と比べても、かなり異質というか、普段の「陽」のイメージとは全く逆の世界観が印象的です。最初にデモを聴いた印象はいかがでした?
●すごく暗くて、大胆な曲だなぁって思いました。「どうやって歌えばいいんだろう?」って思いました(笑)。ドラマ「家政婦クロミは腐った家族を許さない」のオープニング主題歌として使っていただいてますが、歌詞も原作に寄り添った内容で「腐った家族は許さない、正す」という意思を強い言葉で表現した歌詞ですし、これまでの自分の作品にはない世界観と表現なので、最初は戸惑いもありました。
――このドラマは、原作漫画「家政婦クロミは腐った家族を許さない」(きづきあきら+サトウナンキ・作)を映像化した作品です。主人公のクロミは家政婦で、さまざまな問題を抱える「腐った家族」に家政婦としてかかわっていくなかで、それぞれの心の問題を浮き彫りにし、「家族」「正義」「愛」とは何なのか? というテーマを問い、導いていく、大波乱のファミリー・パニックホラーというドラマです。
●そうした内容に寄り添った楽曲なので、デモを聴いた第一印象は「暗い」「どう歌ったらいいんだろう?」でした(笑)。
――これまで美依紗さんがリリースした楽曲に比べると、今回の「Finale」はダークな印象が際立った作品で、歌の世界観を映像化したMV(ミュージックビデオ)も、心の闇とダークな美しさが表現されていて、素敵でした。
●ありがとうございます。