
PSYCHIC FEVER「J-R&B」のインパクト全編公開!
J-R&Bの魅力「Paradise」
――2025年、最初にリリースされたのが、USツアー「PSYCHIC FEVER FIRST U.S. TOUR 2025」のリードソング「Paradise」。曲の表情としては「世界的にトレンドになりつつあるレアグルーヴ・ディスコの雰囲気」を感じるサウンドということで、ミラーボールが思い浮かぶようなファンクも感じます。歌詞は、恋焦がれている女性への思いが綴られていますが、メンバーのあこがれの舞台であるアメリカへの思いを重ねた曲です。
中西椋雅●曲を聴いた最初の印象は、いままでの僕たちにはない曲だなと思いました。いわゆる「僕たちらしい曲」とはまた違う印象でしたね。でも、いざやってみるとPSYCHIC FEVERっぽい仕上がりになったので、すごく自信をもってお届けできますし、何でも挑戦してみることが重要だと思いました。
――「Paradise」は、クールで大人っぽい世界観のサウンドに乗せて、憧れの女性(=アメリカ)への思いをセクシーに歌い上げていきます。この曲は「レアグルーヴ」の雰囲気とありますが、日本のシティポップも感じました。
JIMMY●確かにそうですね。自分も日本のバイブスも濃く感じました。楽曲の制作はコライト(co-write、共同で作曲)で海外の作家さんも入っているんですけど(Written by: ELIONE, Billy Laurent, Davey Nate, Ryan Kim, Rhett Fisher, Lisa Scinta, JIGG, Mari Ishida
) そのなかにJIGGさんも入っていらっしゃって、コードやキック部分を作っているので、日本人のエッセンスを感じられると思います。「FUNKでR&Bだけど、J-R&Bだよね」みたいな言い方ができると思いますし、動画のコメントでも海外の方が書いてくださってます「J-R&B好きかも」って。僕らなりにFUNKやR&Bといった要素を昇華して、J-R&Bという新しい表情を感じていただけていると思っています。
――PSYCHIC FEVERの音楽を、海外の人が聴いて、そのオリジナリティを「これはJ-R&Bだ」というワードで表現してくれているということですよね。
剣●「ジェイ アールアンドビー」ってちょっと発音しにくいんですけど(笑)
――(笑)。「Paradise」は「J-R&B」という言葉で言い表したくなるような、ボーカルのセクシーさ、美しさ、切なさが聴きどころですが、志さんはどういうボーカルアプローチを意識しましたか?
小波津志●デモを聴いたときのイメージとしては、サビは裏声で歌いたいなと思ったんです。イントロの部分の高音パートも、もっとかすれた細い感じで入ろうかなと、自分でイメージを作ってたんですけど…。

――サビは<Wanna make you mine 帰さないTonight >という歌詞から始まります。「憧れの貴女を今夜自分のものにしたい、帰さない」とセクシーに歌い上げているパートです。
小波津志●最終的には、想定していたニュアンスより、ちょっと強めに歌いました。結果としては、それが正解でした。
――レコーディングを通じて、歌唱プランが変わっていったんですね。
小波津志●そうなんです。自分がイメージしていた声の掠れ(かすれ)加減や裏声のアプローチが、実際やってみると、いまひとつしっくりこなかったといいますか。
――「貴女を自分のものにしたい」という気持ちのニュアンスは、強く歌ったほう出るというか、掠れ(かすれ)声や裏声だと、その気持ちが乗りにくいんですかね。
小波津志●そうですね。「Paradise」の曲のイメージと、自分の声質のイメージを合わせるのが難しかったといいますか、正解の声質がなかなか出せなくて。でも最後に「地声」でやったら、それがハマって、曲のイメージが出来たんですね。そのイメージから、振り付けもハマって、結果正解を導き出せたという感じでした。
――なるほど。当初は自分としては「違うな」と思っていたアプローチが結果的に正解だったという。
小波津志●そうなんです。そういう意味で新しい引き出しができたというか。新しい自分を発見できたと思います。自分が発見できなかったことを引き出していただけたと思います。
ボーカルアプローチ
――全体的にボーカルの印象でいうと、すごくブレッシーというか、息を含んだ歌い方が印象に残りました。
渡邉廉●まさにその通りで、息の使い方で、より大人っぽい雰囲気を意識しました。サビ前の部分も、サビに繋げる大事な部分で、力強さと息の使い方でニュアンスをコントロールするという歌い方をさせていただきました。

小波津志●僕はとにかく、いかに心地いいか、ということを意識して歌いました。例えば二番の〈♪口ずさむ80s Playlist ネオンで光るYour lips〉(実際に歌いながら)というパートは、地声か裏声かわからないような、チェストボイスっぽい歌い方で歌いました。いかに聴き心地がいいかというのをできるだけこだわって歌いました。
――このパート、美しいですよね。響きが美しい。メインの志さんのボーカルラインにコーラスが重なって、さらに鮮やかです、カラフルで鮮やか。WEESAさんはいかがですか?
WEESA●サビの部分で言うと、レコーディング過程で何回かキーが変わったり、BPMの調整も何度かあって、その都度レコーディングもし直したんですけど、そういう意味で、正解を導き出すのにすごくこだわりました。〈Welcome to my paradise〉という歌詞は、この曲のパワーワードと言いますか、この楽曲の中でも、なんていうんですか、名ゼリフ?
中西椋雅●代名詞ってこと?。
WEESA●そうです、代名詞
――パンチライン?
WEESA●パンチラインなので、この〈Welcome to my paradise〉という歌詞で衝撃、インパクト与えるというのは意識しました。
―――個人的には「paradise」というワードの発音がカッコイイなと感じて、印象づけられました。
WEESA●(笑顔)。
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