
Girls² 1万3000字インタビュー 先行エディット版公開
レコ―ディング
――重低音のビート、クール&ポップな表情とともに、気持ちを解き放つダンスチューン「LET ME DANCE」ですが、レコーディングはいかがでしたか?
鶴屋美咲●曲調がカッコいいので、最初はキメる感じでやっていたんですけど、「LET ME DANCE」というタイトル通り「躍らせて!」と気持ちをそのまま表現しているので「感情を解放する感じで」とディレクションいただきました。
――どんな感じで解放するんですか?
鶴屋美咲●「イライラしたくないっ! 解放する!」という気持ちですね(笑)。そういう方向でディレクションいただいて、レック(レコーディング)しました。
――ちょっと曲構成を整理しますね。この曲を象徴するワード〈モヤモヤ〉〈イライラ〉が出てくるサビパートですか、その構成を整理すると〈モヤモヤ全部 くしゃくしゃにして〉から始まる8小節と〈イライラ全部 くしゃくしゃにして〉から始まる8小節が交互に出てきます。曲頭のサビは8小節づつ、鶴屋美咲さん~小田柚葉さん~隅谷百花さん~菱田未渚美さんという流れです。嫌な気持ちを吐き出して、踊りたいと言っているパート。ニュアンスとしては、さっきも言いましたけど「寝起き?」 という感じの機嫌悪めの低めのトーンですよね。
菱田未渚美●そうなんです。声を張るとかではなく、テンション低めのトーンで、なおかつ言葉の区切り感を出すのが大変で、こうやって手で物を切るような振りをして(区切りを意識して)レックしました(笑)。
全員●あはははは(笑)。
増田來亜●私、ラスサビ(曲最後のサビ)の〈モヤモヤ全部 くしゃくしゃにして バイバイバイ 忘れたいから ねぇLet me dance!〉のパート担当なんですけど、音数が少なくて、リズム感が難しかったです。言葉の区切り位置と、音程をキープしながらリズムを取るのが難しいパートですね。
――そういった点でも、これまでにない新しい表情ですよね。
菱田未渚美●全体としては、より力強さが求められたなって思いました。
――なるほど。さっき、美咲さんが「イライラしたくないっ! 解放する!」という気持ちでレコ―ディンクしたと言いましたけど、具体的にどんな感じだったんですか?
鶴屋美咲●そうですね~、「解放」で言うと、メンバーみんなで一緒に〈Woo let’s go!〉と言うパートがあるのですが、そのパートがいちばんわかりやすく「解放」しているパートだと思います(笑顔)。
――曲の構成で言うと、サビの後にこの〈Woo let’s go!〉が来ます。サビでは〈モヤモヤ全部 くしゃくしゃにして バイバイバイ 忘れたいから ねぇLet me dance!〉と気持ちを歌って、その解放感を〈Woo let’s go!〉というパートでさらに表現している、濃くしています。みなさんの素に近いというか、自然な仲間感を感じる掛け声、そういう印象でした。
鶴屋美咲●クラブでみんなでイェーイ!って盛り上がっているような、そんなイメージでやってみてという感じだったので、クラブには実際には行ったことはないんですけど、そういう盛り上がりを想像しながらレックしました。
――聴いてる人もその輪に入りたくなりますよね。
鶴屋美咲●聴いてくださっているみなさんの「発散、解放ポイント」と言いますか。そういう感じで聴いていただけたら嬉しいです。
――イライラ、モヤモヤ、クシャクシャを外に出すという。
鶴屋美咲●「発散ソング」の「発散ポイント」です(笑)。
全員●そうそう(笑)。
山口綺羅●「発散ソング」で言うと、〈「バイト行きたくない」〉という歌詞も「イヤ」という気持ちをそのまま言ってます。このパートは私が歌っています(笑顔)。
――曲構成で言うとAメロ部分です。〈「バイト行きたくない」のEspresso〉から始まり、〈ただただ踊りたいのDay and night〉といった歌詞も出てきます。バイトも行きたくないし、ただ発散したい、踊りたい、という気持ちをストレートに言っているパートです。主人公のキャラクーと気持ちを、リアルに、強く、濃く、提示しているパートです。
山口綺羅●その〈「バイト行きたくない」〉の歌詞は、もともとは「仕事行きたくない」という歌詞だったんですけど、より情景が具体的になるし、感情を吐き出しているのが伝わると思いました。みなさん、特に私たちと同世代の方でバイトをされている方は、そういう気持ちになることもあると思います。このパートはそういう気持ちを表現するために「だるい」感じを意識して歌いました。それに対して、そのあとに続く、〈ただただ踊りたいのDay and night〉〈ワイルドになりたいのEverytime〉という歌詞は、「踊りたい」「ワイルドになりたい」という気持ちになって素直に歌いました。
――このパートは前半が「嫌なこと」、後半が「やりたいこと」という、そういうコントラスト、流れで、それを歌唱ニュアンスでも合わせているということですよね。
山口綺羅●そうですね。私たちはバイト経験はないのですが、世代感としてはこの曲に出てくる子に共感できるなって思います。
――あと、すごく口の開き方を意識したラップというか、ダンスしながらのラップというニュアンスを感じました。
山口綺羅●けっこうこういう感じで(ダンスの身振りで身体を揺らしながら)歌ってました。


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