
Girls² 1万3000字インタビュー 先行エディット版公開



クセになるワードセンス
――「LET ME DANCE」はワードセンスも特徴的ですよね。サビの〈モヤモヤ〉〈くしゃくしゃ〉〈バイバイバイ〉もそうですし、〈JAGALICO〉(じゃがりこ)とか〈プレステ5〉とか、具体的なワードも出てくる。
隅谷百花●私、歌詞を見たときから、この「JAGALICO(じゃがりこ)」のパートを歌いたいと思ってました。ホントに「じゃがりこ」が大好きで、この歌詞を見たときに「ここは私にぴったりだー」って思いました。
――好きなものが歌詞に出て、自分が歌えるっていいですよね。
隅谷百花●でも、レコーディングのときは、ちょっと苦戦しました(笑)。私、(音程が)低いところは得意なんですけど、ここはオク上(オクターブ上)なので、この高いパートを歌ってから、低いパートに行くのが、その幅が広くて難しかったです。
――前サビの部分ですよね。〈JAGALICO食べながらのネフリで ワーイ! ワーイ! ワーイ!〉と、イヤなことはバイバイして、好きなコトをしてテンションアゲアゲという気持ちをそのまま解放しているパートです。その好きなコトが、ここでは「JAGALICO(じゃがりこ)」を食べることです。
隅谷百花●MV(ミュージックビデオ)では、デコったギラッギラッの「JAGALICO(じゃがりこ)」、こうやって(手に取って差し出すように)私が持っています。
――「JAGALICO」好きの「JAGALICO」自慢みたいな感じですかね?
隅谷百花●いいでしょ~この「JAGALICO」、という感じで(自慢・笑)。
全員●あはははは(笑)。
――あと、前サビで言うと、〈プレステ5〉というワードもこのパートに出てきます。
小川桜花●〈プレステ5でゾンビを倒して ワーイ! ワーイ! ワーイ!〉という歌詞で、そこは私が担当させていただきましたけど、可愛いイメージで歌いました。
――ちなみに、桜花さんは、英語詞を歌っているイメージが強いです。
小川桜花●そうですね。この「LET ME DANCE」は英語の歌詞も多かったので、レコーディングで、細かくパートを切れなくて、ほぼ通しで録音するスタイルで大変でした(苦笑)。全部良くないといけないので。
――言葉や発音がずっと繋がっているので、ちょっとづつ区切ってレコーディングするということができないわけですね。間違えると「そこだけ録り直し」ができない、全部最初っから揺り直しになる。
菱田未渚美●私は区切るのに苦労しましたけど、桜花ちゃんは、繋げて歌うのに苦労したんだね。
全員●確かに(納得)。
小川桜花●英語のラップだったり、英語で歌うこともすごく好きなので、ラッパーになり切って、何も考えず楽しい!みたいな感じで歌いました。自分のパートに〈Yeah, 聴かせてよ, play that Girls2〉という英語歌詞があるんですけど、自分たちのグループ名が入っているのがうれしかったです。
――そうなんですね。ちなみに、他に苦戦したことはありますか?
鶴屋美咲●〈Move to the right Move to the left〉から始まるパートはレコーディングは苦戦しました。
――「前サビ」の前に出てくるパートですね。曲のノリを持続するような役割のパートですが、このパートのどこが難しかったんですか?
鶴屋美咲●「右」と「左」を間違えて言っちゃって(笑)。
全員●あはははは(笑)。
――どっちがどっち? 的な難しさ(笑)。
鶴屋美咲●はい(笑)。〈Move to the right〉と「右」から指差しするんですけど、なんか間違えちゃうんですよね(笑)。このパートの振り付けは、リズムに乗って、シンプルでめっちぉゃカッコイイですよ!(笑顔)。
――へぇ~。ちなみにボーカルのニュアンスは、ちょっと、気だるさと冷静さが混ざったような感じというか…。
鶴屋美咲●あー、そうですね。ちょっと「吐息交じり」な感じでというディレクションでした。
――なるほど。クールでカッコイイ感じというのがポイントなので、そのための歌唱ニュアンス。
鶴屋美咲●そうですね。一定のトーンをキープしてカッコよくできたと思います。
――このパートって、歌詞の意味としては、どういうことなんですかね?
鶴屋美咲●右に行って、左に行って、という意味…(英語の訳を答える)。
――いや、それもそうですけど(汗)、なぜ「右に行って、左に行って」という歌詞なのかなって…。
鶴屋美咲●あーっ(質問の意図に気くいて)、そっか、えっと…。
小川桜花●なんだろう? 意味というよりは、ダンスしたいという歌詞を受けて、実際に身体を動かす、ということを言っているのかな。
全員●うんうん(同意)。
山口綺羅●確認みたいな感じなのかな? 右見て、左見て、って安全確認?
全員●あはははは(笑)。
――いやいやいや(笑)。ま、解釈は自由なので、そう思っちゃったら、そうでもいいと思いますけど…なんか「バイト行きたくない」という歌詞と勝手に脳内リンクして、安全確認が必要なバイトなのかなって思っちゃいました。
全員●確かに(笑)。
――全体的にダンスはどんな感じなんですか?(取材時はダンス、MV確認前)。
増田來亜●歌詞通り、クシャクシャにしたり、歌詞から取ったわかりやすい振り付けが多いと思います。めっちゃHIP HOPというわけではないよね(同意を求めて)。
全員●うんうん(同意)。
小田柚葉●私は〈プレステ5でゾンビを倒して〉のパートのダンスが見どころのひとつだと思います。全員がVの字になって踊るその振り付けがかっこよくて好きです!
鶴屋美咲●「LET ME DANCE」は、自分たちのダンスパフォーマンスを最大限に生かせるように、というメンバーの思いも汲んでもらい制作されています。私たちの思いと勢いが届いてほしいなって思います。……【次回掲載へ続く※】
※このインタビューの全編(編集なし、オリジナルロングバージョン)は、次号【OUT of MUSIC 号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。。Xにて告知していきます。
Girls²(ガールズガールズ)
LDH JAPAN所属、ガールズ・パフォーマンスグループ。メンバーは小田柚葉(おだゆずは)、隅谷百花(すみたにももか)、鶴屋美咲(つるやみさき)、小川桜花(おがわようか)、増田來亜(ますだくれあ)、菱田未渚美(ひしだみなみ)、山口綺羅(やまぐちきら)。2019年6月デビュー。2025年9月24日、EP「New Era」リリース。音楽だけにとどまらず、俳優、TVバラエティタレント、モデル、ラジオパーソナリティ、アニメ声優など、多岐にわたる活動を行っている。
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