
ICEx 総1万 2,000字インタビュー 先行エディット版
メロラップパート
――クール、ダーク、ワルを感じるダンスチューン「Da-Da-Da」について、さらに具体的に掘り下げたいのですが、Aメロは主にメロラップ(少しメロディアスなラップ)パートです。何かに追われ、前に前に煽られるように、言葉が繰り出されていきます。感情としては薄く、少し力を抜いたニュアンスという印象です。
竹野世梛●基本的にはワルなイメージで、いままでの自分にはないものを頭に浮かべて、自分ではない何者かになって演じるというか、そういう方向性で歌いました。
阿久根温世●Aメロは、メロラップなので、そこまで強さを意識はしてないのですが、曲全体的に重心を低く、声、ワードに重さを与えること意識しました。
――例えばAメロは〈正しさなんて知りたくない〉〈誰かの正義 響く Warning〉というリリックから始まりますが、主人公は、何かに追い詰められている、それに対して抵抗している、そういう情景が浮かびます。〈透明になれたら 全部通り越して ゴールに辿り着けるの?〉と言う次のリリックからは、強く行く手を阻む存在を感じます。切羽詰まった、逼迫した主人公の状況、精神状態を、緊迫感のあるクールなサウンド、高密度に並ぶワード、ラップで表現しています。
竹野世梛●ドラマ『地獄は善意で出来ている』の内容で言うと、過去に前科を持つ人が「更生プログラム」というものに取り込まれ、罠に巻き込まれていくという状況に重なりますし、曲としてさらに解釈が広がるように意識しました。
――少し広げて解釈すると、「過去に傷がある」「後がない」「先は険しい」「他者の正義に抗う」「もがきながら先に進む」そんな状況が見えて重なります。
竹野世梛●そうですね。ドラマの世界観に合わせつつも、限定はしたくなかったので。広がりを意識して、自分なりに「ワル」をイメージしてレコーディングしました。
――ICExらしいワルということですか?
竹野世梛●「ICExとしてのワル」というより「ICExをワルにする」というイメージですね。
阿久根温世●ICExの表情のバリエーションが広がった、増えたという認識です。
――なるほど。この曲では世梛さんと温世さんが、近接パートを担当されていますね。
阿久根温世●ぼくたちは、比較的ラップ、メロラップをメインで歌わせていただきました。
――いままでにない新たな表情の曲、その曲を印象付けるラップパートの担当という視点で、何か意識したことはありますか?
阿久根温世●歌とは違って、ラップのニュアンスは、その場の空気とか、感情がより濃く出やすいので、何度もレコーディングして、いろんなパターンを録りました。もちろんリズムも大切ですし、ラップも音程感がズレたりしたら気になりますし、噛まないように集中して録りました。ラップは、自分自身がそのまま出るので、そういう意味で、自分(の気持ち)をどう作って行くか、精神的な集中というか、そういう面でも、力を入れましたね。
竹野世梛●曲は全体的に力強さが求められると思いますが、ただ力任せに歌えばいいという曲ではないので、「尖り」「張り上げ」「落ち着き」といったいろんなニュアンス、表現が、各パートごとに求められますし、ノリや言葉の区切りといった点も、それぞれ全然違います。メンバーの個性とそれぞれアプローチで、いろんな見え方(聴こえ方)ができると思います。


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