
甘い恋なんてきらい…『ユイカ』1万 1,000字 インタビュー 先行エディット版
本当は甘くない
――『ユイカ』さんの声によって、主人公のキャラクターと感情が、とても鮮やかに響いてきます。声の表情で言うと例えばAメロからBメロ前半にかけて「甘いものきらい」と言うパートでは、クセのないニュアンスで、続くサビに入る前の歌詞〈きらいになれたらいいのに〉の辺りでは、声に意志が濃く出てくるような、輪郭の強い声のイメージです。ギターで言うと、最初はネックに近い場所で弾いて、だんだんギターのサドルブリッジのほうに近づいて弾いていく感じ(笑)。
●確かに(笑顔)。
――キャラクターと感情が鮮やかなので、曲に引き込まれますし、「次はどうなるの?」と先を聴きたくなるという、展開の楽しみもあります。
●女の子の感情は、最初は「もう、いらないっ」みたいな、突っぱねる感じでしたけど、曲の展開とともに、どんどん「すき」が止まらなくなるほうに進んで行くみたいなイメージです。ラスサビ(最後のサビ)は感情が「ワーっ」みたいな感じでやってます(笑)。
――あと、改めて言いたいのが「ローズヒップティー」というタイトルについてなんですけど…。
●何ですか?
――インタビューの前半でも触れましたけど、〈ローズヒップティーとかすきだし あれ本当は甘くないけど あぁ 好きになっちゃった!〉というサビの歌詞。ローズヒップティーは「本当は甘くない」とありますけど、この歌詞が来るまで、ずっと「ローズヒップティー = 甘い」って思い込まされてました(笑)。
●あはははは(笑)。
――ホント、まず「ローズヒップティー」というタイトルがあって、曲の冒頭〈甘いのがきらい ピンクもきらい〉という歌詞が出た時点で、「ローズヒップティー = 甘い」って、無意識に刷り込まれましたよ。
●あ~、うれしいです~、そうなんですよ~甘くないんですよ~(笑顔)。
――そういやローズヒップティーってすごい酸っぱいじゃん、って知っていたのに。なんか、「ピザって10回言って」と言われて「じゃあここは?」とは肘(ひじ)を指しているのに、「膝(ひざ)」と答えてしまう的な、ひっかかった感がありました(笑)。
●確かに(笑)。聴いてる人に「あれっ?」って思っていただけたら嬉しいなっていう気持ちはありました。「ローズヒップティー」ってタイトルで〈甘いのがきらい〉って言ってたら、「そっか、ローズヒップティーは甘いからなぁ」ってイメージがなんとなくつくかなぁって思ったんで。甘そうなのに甘くないから(笑)。この主人公の女の子は、ローズヒップティーがホントに好きで、それを男の子を好きになる理由にしたいという、そういう姿を描きたかったんです。
――なるほど。
●この曲の女の子は、すごくひねくれているというイメージです。ざっくり一般化して言うのもアレですけど(笑)、女の子って「甘いものがすきそう」とか「ピンクがすきそう」というイメージがあるじゃないですか。で、ひねくれているからこそ、その「すきそう」を「すきじゃない」って言うんです。「甘いもの、別にすきじゃないし…」「ピンクとかもぜんぜん、かわいくないし、無理しててヤダ」みたいなイメージの女の子なんです。「笑顔が甘くて」「キラキラしてて」というような、女の子がいかにもすきそうなイメージに対して「そんなの私、すきじゃない」って思ってるけど、男の子をどんどん好きになっちゃう。だから、言い訳できるものを探して、甘そうだけど甘くないものないかな? と思ったとき「ローズヒップティーだ」って。
――すきになった男の子のことも「一見甘そうだけど、ホントは甘くない」ということにできるし、だからすきになったと言えば、「甘いのきらい」がウソにはならない。
●そうです、「私、ローズヒップティーがすきだから、同じ理由であなたのことが好きなの」という説明がつけられるじゃんって。「ローズヒップティー、すきだもん! ホントは甘くないけどね」という、言い訳のためです(笑顔)。
――ホント、そういう言い訳に繋がるとは、ぜんぜん予想できませんでした(笑)。
●ウフフ(笑)。ローズヒップティーは、甘くないんですよ、甘そうな見た目なんですけど(笑)。私が小学生くらいのときに、ローズヒップティーがめっちゃ好きで、よく飲んでました。初めて見たとき、ピンク色の紅茶が出てきて、「甘いのかな?」って思って飲んだら「めっちゃ酸っぱ!」と驚いたんですけど、この騙された感(笑)、を自分も経験していたので、なんかそれを曲にできないかな、表現できたらいいなって思ってこの曲を書きました。
――「ローズヒップティー」って、字面からして「私は甘いです」みたいな顔してるというか(笑)。
●見た目も。甘いイメージが強すぎる。
――だからこの「ローズヒップティー」というタイトル、すごくひねりが効いてるんですよね。
●はい、ひねりたかったんです(笑顔)。

※このインタビューの全編(編集なし、オリジナルロングバージョン)は、次号【OUT of MUSIC 号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。。Xにて告知していきます。
『ユイカ』
奈良出身、20歳女性シンガーソングライター。2021年にTikTokに投稿した「好きだから。」がティーンから絶大な共感を生み、10代2万人が選んだ“恋したくなるラブソング“1位となり、人気急上昇。アジア各国でもSpotifyバイラルチャートインを果たしヒット。2024年メジャーデビュー。6月には初のCDアルバム『紺色に憧れて』をリリース、初のワンマンライブをKT Zepp Yokohamaにて開催し即完売。2025年1月にはイラストだったアー写を実写に切り替え、素顔を公開。3月にソウルと台北での海外ライブを行ったのち、4月に上海と広州、クアラルンプールを回るアジアツアーを完走。9月には初の全国Zeppツアーを開催。9月26日、Single「ローズヒップティー」配信リリース。来年2026年9月21日には東京国際フォーラム ホールAで『ユイカ』LIVE「Sanvitalia」開催決定!
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『ユイカ』公式サイト:https://www.universal-music.co.jp/yuika/
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