
Ettone(エトネ) 総1万7,000字 インタビュー 先行エディット版
後悔、失敗を経験した人に刺さる、胸に残るパート
chiharu●私が「後悔をもう一度したい」と言った意味は、正直、やり直せるならやり直してみたいという気持ちもあるし、一方で、その後悔があったから今の自分がある、とも思える。もちろん、やり直せなくてもいいんですけど、もう一回やっておきたいなと思いました。今の自分であるために、すごく重要なポイントだったことは確かで、そういう想いがあって、言いました。
――「後悔をしたい」と言えるということは、今を受け入れている、大切にしているからこそ言えるんじゃないかと思います。
chiharu●SIRUPさんが、その「後悔をもう一度したい」という言葉に「今が来る」と続けて〈後悔をしたっていいと思える 今が来る〉というポジティブな歌詞にしてくださいました。後悔、失敗を経験した人に刺さる、胸に残るパートだと思いますし、私自身にも響く好きな歌詞です。みんなの感情が曲に乗って〈今が来る〉という歌詞でこのパートを締めて、次の〈どんな日も〉という歌詞に繋がっていきます。
――曲構成で言うと、曲後半のブリッジパート最後、〈後悔をしたっていいと思える 今が来る〉というパートのあとに、落ちサビ(最後のサビ前のための助走のような部分。サビと同じメロ構成でボーカルメイン、トラックはシンプルになっている部分)パートは、〈どんな日も どんな君も〉という歌詞から始まって、「どんな過去も抱きしめられるから、今がある、未来が来る」という想いを改めて濃く伝えています。
chiharu●その落ちサビ頭が自分のパートなんですけど、歌っていて、いつも泣きそうになっちゃいます。みんなの想いのバトンを受け取って、さらに自分の想いも重なって、胸がいっぱいになります。自分に言い聞かせるように、聴いてくれる人に寄り添えるように、歌っています。
――この曲のボーカルは基本ダブル(声を二つ重ねる)ですけど、この〈どんな日も どんな君も〉パートはシングル(声を重ねない)なんですよね。ダブルだと個人感が少し薄れる感覚があると思うんですけど、シングルは「一人称」感、その人個人が想いを吐露している、というニュアンスになって、気持ち、思いが濃く表れる、そういう部分です。
anri●そうなんです! (同意)。
chiharu●自分の言葉で言っている、自分の言葉で伝えているという感覚です。

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