
Ettone(エトネ) 総1万7,000字 インタビュー 先行エディット版
過去の自分を、今の自分が救いに行く
――miranoさんはいかがですか?
mirano●私の好きなパートは、バース1(Verse、曲の構成名、いわゆるAメロやBメロに相当)の〈教室の後ろの席〉という歌詞です。私は、学生生活を終えていますが「教室」というワードを歌えることにすごくエモさを感じます。
――曲構成で言うといわゆるAメロ、曲の物語が始まる部分です。〈教室の後ろの席 もう一歩が足りない日々〉という歌詞パートですが、主人公が過去の自分を振り返る、あまりうまく事が運ばなかったであろう過去を思うシーンです。
mirano●私の場合、高校生活はアーティストになる夢をかなえるためにレッスンに専念していた期間で、充実はしていましたけど、普通の高校生活とはちょっと違っていました。この「教室」というワードを歌うことで、自分が経験できなかった普通の高校生活の一面を取り戻すと言いますか、自分で救ってあげているような気がして、すごく気持ちが高まります。大切に歌い上げたいと思うパートです。
――miranoさんの高校時代と当時の思いが、この歌詞に重なるわけですよね。過去の自分に対して、今の自分が思いを寄せるような、そんなシーンです。
koyuki●過去への想いを歌うパートでいうと、私が好きなパートは〈時計巻き戻し 君に会いに行く〉という歌詞です。
――このパートは、さきほどお話したブリッジパートの歌い出し、〈時計巻き戻し 君に会いに行く 1人に しないから〉にある歌詞です。まっすぐな気持ち、感情が込められたボーカルも印象的なパートです。
koyuki●みなさん、それぞれの人生のなかで、さまざまな経験をしていて、楽しいことも辛いこともあったと思います。特に辛い経験は今でも棘のようにチクチク自分を苦しめることもあると思うんですけど、そんな辛い経験があったから、その痛さを知ることができたと思うし成長できた今の自分があるとも思っていて。
――「もし、あの時、こうだったら…」って思うことはよくありますよね。
koyuki●過去の私は、いろんなオーディションを受けては落ち続けていました。そこで悔しい思いをしたから今に繋がっていると思いますし、もし、オーディションに落ちていなかったら、今、こうしてEttoneとしてみんなと一緒に活動できていなかったかもしれない。そんなオーディションに落ち続けた過去の自分に「そのまま、自分らしくいればいいんだよ」「そのままでいてくれてありがとう」といろんな思いを伝えたいという気持ちが溢れてきます。
――〈時計巻き戻し 君に会いに行く〉というのは、「過去の自分に会いに行く」ということなんですよね。
koyuki●そうです。過去の自分を、今の自分が救いに行くというような、そういうファンタジーなんです。聴いてくださった方にも、過去の嫌だったことや、こうしておけばよかったなという後悔に対して、その経験があったから今があると、前向きに捉えていただけたらなって思いますし、前向きに伝えたいと、この歌詞を聴いてすごく思いました。

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