
HIPHOPサウンドと和楽器の融合

THE RAMPAGEのHIPHOPサウンドと和楽器の融合の到達点の高さ、それがこの曲のひとつの特徴であり、メンバーが「ハマった」と感じた理由は、まさにこの「融合の到達点の高さ」を実感したからだろう。「これまでのHIPHOPソングもいろんなスタイルの楽曲をやってきましたけど、今回は特にボーカルのハマり具合もそうですし、DRUM TAOさんとのハマり具合がすごくいい」とLIKIYAが指摘するように、世界で活躍する和太鼓のパフォーマンス集団DRUM TAOとのコラボの成果がうかがえる。川村壱馬は「和のサウンドは、特長でもあり、同時に難しさとも言える。ダンス&ボーカルグループの楽曲としてどう成立させるか」と指摘。陣は「DRUM TAOさんとは「Summer Riot 〜熱帯夜〜」で一回コラボさせていただいて、さらに僕らのことを知ってくださっていることで、今回は、より先のサウンドを目指せた」と言及している。楽曲の制作を担当したT.KuraとJUNEというトップ音楽クリエイターとTHE RAMPAGEとの関係性は周知のことだが、さらにDRUM TAOとの関係も築けたことで、他のことに気を取られず、純粋に音楽のネクストステージを目指せたのだろう。HIPHOPをベースとしたTHE RAMPAGE独自の音楽性、T.KuraとJUNEというトップ音楽クリエイター、和太鼓など日本の伝統楽器のサウンドを奏でるDRUM TAO、それぞれのリスペクトと理解の深さ、それが確固たる足場として機能し、「蜘蛛の糸」という、唯一無二の新たな響きを生み出した一因となったことは間違いない。