
現在まで長く愛されている定番曲
――「NU WORLD」は、ベストアルバムを最初から聴くと6曲目に出てくるのですが、ちょっと雰囲気が違うなって感じました。BALLISTIK BOYZってHIPHOPとR&Bがベースにあって、そこにJ-POPの要素を重ねたサウンドという認識が僕にはあって。その重ね具合のバランスがちょっと他の曲と違うかなって感じました。特にイントロのポップさは「あ、結構J-POPだ」って。
加納嘉将●確かにそうですね。

海沼流星●一般論ですけど、アーティストさんの初期作品って、時が経つにつれて、あまりライブなどで披露する機会が減っていくと思うんですけど、僕らは割と初期作品もパフォーマンスするんですよね。「NU WORLD」はファンの皆さんのリクエストも多いというか、やってほしいという声も聞くので。
――色あせてないですよね。今聴いても「攻めてる」と思うし、攻めつつ、間口の広さも備えているし。イントロやフック(Hook、曲の構成名、いわゆるサビ)はとてもポップで広がりを感じさせつつ、バース(Verse、曲の構成名、いわゆるAメロやBメロに相当)のラップは、トラックも含め結構暴れてる印象もあるし。
砂田将宏●確かに。初心を感じさせてくれる曲でもありますね。
――これからBALLISTIK BOYZとしてさらに突き進む、新しい世界を目指していくというみなさんの気持ちが声に出ている気がします。「NU WORLD」について、さきほど、歌割りや振り付けが頻繁に変わったというお話でしたが、BALLISTIK BOYZとしてレコーディング一発目ということで、みなさんの声やリズムの特徴、それぞれのバランスなどをいろいろ具体的に試して、特徴を把握する意味合いもあったのかもしれませんね。
日髙竜太●どう組み合わせたら一番いいのか、それを探してたんですかね(笑顔)。
海沼流星●声はフレッシュですよ、みんな(笑)。
全員●あはははは、確かに。
「PASION」
――あとBALLISTIK BOYZとして最初のレコーディング曲のもうひとつ、「PASION」もライブでは欠かせない曲です。
海沼流星●みなさんに愛していただいている曲です。
――昨年の武道館公演(2024年11月6日、チケット即完売となった、グループ初となる単独武道館公演「BALLISTIK BOYZ LIVE 2024 “BBZ EVOLUTION”」)でも「PASION」を披露していて、会場は大盛り上がりでしたね。
松井利樹●二回やりましたから(笑)(ライブでは、「PASION」を二回披露。同じ曲を二回も披露という事態で、大盛り上がりだった)。
海沼流星●ホント、それくらい愛していただいている楽曲ですし、僕らもパフォーマンスしたいし、大切にしたい曲です。
――「PASION」もアゲ曲で、ラテンの雰囲気を纏った、情熱と活気あふれるサウンドとリズム、勢いあるラップと賑やかで感情豊かなメロディに乗せて、威勢よく気持ちを上げ、未来へ進んでいく決意を示した曲です。
加納嘉将●「PASION」のレコーディング時の歌唱アプローチは覚えてます。ラテン調のサウンドとの兼ね合いで、ボーカルを少しフラットに歌った記憶があります。
――なるほど。楽曲全体のラテン感から見た、ボーカルのアブローチということですね。あまりメロディアスに歌うと、印象を打ち消し合ってしまうと。
加納嘉将●そうですね。
――すごく落ち着いたトーンでお話するわりには、急に話が専門的になるというか、急角度の展開というか、話についていくのに必死です(笑)。
加納嘉将●(笑)。懐かしいです。

奥田力也●特に「PASION」はライブでは絶対必要な曲になってます。ベストアルバム『Chapter 1』を持って第一章が完結、これから第二章が始まっても、必ず必要な楽曲だなと思ってます。BALLISTIK BOYZの初期に制作した作品ですけど、色あせない大切な曲になってます。「PASION」はラテンっぽいサウンドに合わせて、メンバー全員でダンスを踊る楽曲で、今後も可能性を感じる曲でもあります。自信もある、ダンススキル、音楽の特徴、音楽スタイルを提示するという意味でも、大切な一曲なのかな。
――いま、みなさんのお話を伺って感じたのは、ベストアルバム『Chapter 1』に見るBALLISTIK BOYZの第一章を通じて特別なポジションにある曲なのかなと感じました。BALLISTIK BOYZとして初のレコーディング楽曲であり、様々な音楽要素を取り入れたオリジナリティ、盛り上がり必死で、現在までライブで欠かせない、武道館では二回やった、というそういう意味で象徴的な楽曲のひとつですよね。

深堀未来●これからも、やりつづける、「第二章」でも存在感のある楽曲になっていくと思います。 ……【次回掲載へ続く※】
※このインタビューの全編(編集なし、オリジナルロングバージョン)は、次号【OUT of MUSIC 号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。。Xにて告知していきます。
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BALLISTIK BOYZ (バリスティックボーイズ)
EXILE TRIBE初、メンバー全員がマイクを持ち、ダンス、ボーカル、ラップを披露する実力派。7人全員、アクロバットができる。メンバーは日髙竜太、加納嘉将、海沼流星、深堀未来、奥田力也、松井利樹、砂田将宏。2019年5月アルバム『BALLISTIK BOYZ』でデビュー。オリコン週間アルバムランキング1位、Billboard JAPAN Top Album Sales / Billboard JAPAN Hot AlbumsやSpotify のバイラルチャートでも1位。国内および海外でも活動する “世界基準”ボーイズグループ。2022年8月よりタイにも活動拠点を移し、半年間の武者修行を敢行。2024年11月6日、グループ初となる単独武道館公演「BALLISTIK BOYZ LIVE 2024 “BBZ EVOLUTION”」を開催。2025年3月26日、初のベストアルバム『Chapter 1』リリース。