
ファントムシータ 総1万 1,000字インタビュー 先行エディット版

楽曲解釈の解像度の高さ、表現の豊かさ
――「相手が自分に気がある」と、目が合った瞬間に察知できると…。
もな●そうです。例えば、知り合ってから少しずつお互いを理解して内面も知っていくうちに好きになっていくという恋愛もありますが、この主人公の子は、相手が自分の顔や外見を見た瞬間に自分の虜になっている、という体験をたくさんしている子だと思いました。そういう経験があるからこその「諦め」という感情。一目見て好きになった時点で、それ以上、私の内面を知ろうとは思わないだろうな、という経験から来る予想、そういう人に対する失望というか。多分、この人はこれ以上私に踏み入ってこない、好きなんだろうけどね、と。
――すごく興味深い解釈だと思いました。個人的にはこの曲の主人公が抱く「諦め」のようなニュアンスは恋愛での「理想」と「現実」のギャップに対してだろうなぁ、くらいの把握でした。
もな●外見だけに対する興味だけ、内面を見ようとしない相手ばかり…この子はこういう経験をたくさんしているのだろうなと、そこから来る諦め感みたいなニュアンスだと思います。みんなが自分の「内面」ではなく「顔」「外見」を求めているから、さらに外側、外見を磨き続ける。その過程で、いつの間にか「内面も見て欲しい」という気持ちも見失って、本人もわからなくなっているというか…。「人並みに私も恋に悩みたい」なんて言っているけど、自分を守る手段として、外側に殻を作って、「botばっか」というように腹を立てているだけで、実は、大切なものを見失っているのはその子自身なのではないかと。
――なるほど~(感嘆)。曲は、主人公の子の目線で描かれているので、聴いている人は自然とその主人公に感情移入しがちだと思うんです。つまり「botばっか」と嘆いている主人公の気持ちに同調して「そうだよね」という感情を抱く。でも、もなさんは、ある意味「botばっか」と言われている側からの視線で見ているんですね。
もな●自分に近づいてくる、周囲にいる人が「bot」ばかりだ、と嘆いているけど、現実にはいろんな人がいるので、本当はそんな訳もなくて。だから「bot」に見えているのは、その子自身に原因があるのではないかと思っています。その子からみて「bot」なだけ。さらに言うと、周囲が「つまんない」っていう子は、つまんなく見えてしまっている自分の感性にも落胆しているのではないかと思いました。
――こうした楽曲解釈の解像度の高さが、ファントムシータの表現の豊かさ、歌唱ニュアンスの繊細さ、鮮やかさ、変幻自在さを支えている大きな要因のひとつなのだなと、改めて思いました。
全員●ありがとうございます(笑顔)。
歌唱アプローチ
――可愛くてちょっと怖いダンサブルな恋愛ソング「botばっか」について、さらにメンバーのみなさんが、どういうアプローチをしたか、教えていただけますか?
美雨●私は、全体的に「明るいおねえさん」というイメージを意識しました。最初は軽めで快活なイメージで、たまに大人っぽくもなって……【次回掲載へ続く※】
※このインタビューの全編(編集なし、オリジナルロングバージョン)は、次号【OUT of MUSIC 号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。。Xにて告知していきます。
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ファントムシータ
レトロホラーをコンセプトに活動するアイドルグループ。Adoがプロデュースを手がける。メンバーは、もな、美雨(みう)、凛花(りんか)、百花(もか)。2024年6月26日に「おともだち」でインディーズデビュー。2ndシングル「キミと××××したいだけ」のミュージックビデオは、公開1ヶ月で150万回再生を記録。昨年、Adoの全国アリーナツアー “Ado JAPAN TOUR 2024『モナ・リザの横顔』”にオープニングアクトとして出演し、その高いパフォーマンス力が話題に。10月30日、1stアルバム『少女の日の思い出』リリース。その2日後、11月1日にはグループ初の単独ライブを日本武道館で行い大盛況を収める。2025年1月からは初ツアーにして全14都市を回る世界ツアーを開催。2025年7月9日、メジャーデビューシングル「すき、きらい」リリース。2025年11月11日、Digital Single「「botばっか」リリース。







