メンバーそれぞれの推し曲アルバム『SEQUENCE 01』

――ホント、楽曲もビジュアルも、予測不能というか、正直「ぶっ飛んでるなぁ」って思って(笑)、もちろん良い意味ですよ(必死)。「異次元ポップ」というか「ぶっ飛んでるポップ」というか、攻めた音楽性のなかに、日常のリアルがあってファンタジーもあってというか…。
KAEDE●私たちも、最初に聴いたときは「おーっ」(驚き)っていう反応でした。ブラッドポップに最初にデモを聴かせていただいたとき「これをやるよ」ではなく「こういう曲あるけどどう思う?」って、好きかどうかをまず私たちに聞いてくれるんです。曲の中のサウンドや、ラップ、メロディなど、構成のコントラストが、それぞれすごくあって、私たちも最初は「おー!(驚き)」みたいな反応でした。たぶん、みなさんが曲を初めて聴いたときと同じ反応だったと思います。おもしろいなって思いましたし、自分たちの曲としてという括りではなく、シンプルに今まで聴いたことがないメロディだな、サウンドだな、面白い、好き、というような印象でした。衝撃的でもありました。「私コレ好き!」みたいにみんなで言ってました。
――例えば、どの曲が好きなんですか?
KAEDE●え~、どうしよう~、迷うなぁ~。
RUI●私は「Magic Clock」です。
KAEDE●RUIちゃんは「コレ(「Magic Clock」)マジ、好きです!」って言ってたよね(笑)。
RUI●はい、すごくポップで好きです。
――「Magic Clock」は「あの時に戻りたいな 魔法の時計で」という思いをストレートに歌っている楽曲です。ふんわりした感触のポップ感とビート感が合わさったというか、不思議感と独特の気持ちよさありますよね。テンポ、ビートも軽快で、バース(Verse、曲の構成名、いわゆるAメロやBメロに相当)のメロディはお話しているかのようなニュアンスのボーカルで、フック(Hook、曲の構成名、いわゆるサビ)ではファルセットコーラスのメロディ、フレーズが少し切なさも含んだポップさが響きます。気持ちを外にも開放するけどちょっと内にも向いてるような「戻りたいけど、戻れないよね」という気持ちを表しているかのような、そんなトップライン(ボーカル、メロディ)です。
RUI●うんうん(頷きながら)。
――KAEDEさんは?
KAEDE●ん~、迷うけど、今は「UFO」が好きです。
他のメンバー●へぇ~、そうなんだ(意外)。
KAEDE●もう、レコーディングするときから、めっちゃ好きで。なんだろう、この曲、すこぐポップなんだけどフックの部分が、私は勝手に、ちょっと切ない感じがして。その感覚になれる楽曲が結構好きなので。バースは結構ラップ調なんですけどプリフック(PreHook=前サビ)からフックにかけて一気にメロディアスで歌っぽくなって、歌詞は切ないこと言ってないのにちょっと「声、セツな」みたいな感じになっていく、そういうコントラスト、バランス感が好きです。
――「UFO」は、ゲームセンターでのワンシーン、「UFOキャッチャー」をめぐる感情の浮き沈みに、恋愛や人生の機微も少し感じられる曲です。バースは機械音のようなSEのトラックで、かなり攻めたトラックですよね「コレこのまま続くの?」って一瞬不安になるくらい音階感のないパートで、そこに落ち着いたトーンのラップが重なります。フックに入るとメロディアスに展開、一気に色彩感と温度感がでてくると同時に、少し切ないボーカル、コーラスが印象的に響きます。KAEDEさんの言うように、とにかくバースとフックのコントラストが気持ちいいです。
KAEDE●リズムのアクセントと歌詞も面白くて〈GACHA GACHA GACHA find out〉というフックの歌詞も、「♪ガッチャ ガッチャ ガッチャ」って言いたくなるフレーズですし、身体も自然に動くような、そんな歌詞です。
――特徴として、全曲に言えますけど、構成がシンプルで、だいたいバースとフックという大きく二つの構成だし、それぞれ印象が強くて、「起承転結」という構成でいうと「起と結」もしくは「転と結」みたいな、そういうインパクトがありますよね。曲も全曲2分ちょっとだし。変な遠回りがない、直球、ダイレクトな表現が気持ちいいです。
KAEDE●ありがとうこざいます(笑顔)。
――他のみなさんは、好きな曲はいかがですか?
MIYUU●私、「Jump」です!
SAYAKA●私は「Sugar Free Venom (feat. Kesha)」です。
RURI●私、「リア女 (Real Girl)」が好きです。
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