“東京発の異次元ドリームエージェンシー”

――ここで補足しますと、f5veには“東京発の異次元ドリームエージェンシー”というキャッチフレーズがあるんですよね。
KAEDE●メンバーそれぞれが「夢の発信」を担うエージェンシー(担当)となって、自己懸念やネガティブエネルギーを払取り除くことを使命として、東京から発信してくというコンセプトで、メンバーそれぞれ「ドリームスペシャリティ」という担当を持っています。
SAYAKA●私の担当は「輝き(BRILLIANCE)」です。
MIYUU●私は「ファンタジー(FANTASY)」です。
RURI●私は「女性のエンパワーメント(FEMALE EMPOWERMENT)です。
RUI●私は「喜び(OPTIMISM & JOY)」です。
――そしてリーダーのKAEDEさんの担当が…。
KAEDE●「自信(CONFIDENCE)」です。
――f5veの楽曲にはこうしたメッセージが込められていて、楽曲を通じて、世界に発信してネガティブをポジティブにしていくわけですね。
全員●はい!
――「Sugar Free Venom (feat. Kesha)」も、そうした思いやメッセージが根底にあるし、アルバムリード曲でもあるわけですが、実は「思い」とか「メッセージ」を「伝える」という視点で言うと、歌い上げたり、感情を込めた歌い方をしていない曲なので、難しさもあるのかなと感じました。
RUI●そうですね。私はこのアルバムの中で表現するのに一番苦戦した曲でした。ここまでディープで大人っぽくてクールな、静かなカッコよさ、控えめなカッコよさを表現するのが初めてだったので、レコーディングもコレオ(振り付け)を踊っているときも試行錯誤しながら、なかなか(曲の魅力、本質を)魅せ切れないなぁって思ってました。みなさん(他のメンバー)の色気を盗んで学んで(笑)、個人的に葛藤した曲ですね。曲の印象としては、ドスンと構えている曲の感じが、タイトルにピッタリだなって思います。SAYAKAさんも言ったように、いままでキャッチーな曲だったから、キュートでポップなf5veを想像している方が多いと思いますけど、ここで一回ガツンと、構えた感じのf5veもお見せできたと思います。
――確かにこの楽曲中のみなさんの声からは「全然、物事に動じない」という印象を受けますし、「ハブ酒のイメージ」というお話を聞いた後は「目が座ってる」とか、そういう方向にイメージが膨らみました(笑)。
全員●あははははは(笑)。

RURI●MV(ミュージックビデオ)では、衣装、スタイルが2パターンあって、ひとつは「Sugar Free Venom (feat. Kesha)」っぽいというか、みんな同じ髪型、分け目でメッチャカッコイイみたいな感じのスタイルで、まさに「ザ・クール」という映像でした。もうひとつは、みんなお揃いで髪型もカーリーヘアみたいな感じで、全然想像していなかったスタイルで、そういう点でも新しいf5veが見れる楽曲になったなって、MVを撮ってさらに感じました。
――ちなみに、タイトルの「Sugar Free Venom (feat. Kesha)」にあるようにフィーチャリングとしてKesha(ケシャ)さんが参加されていますね。
KAEDE●もともとこの曲にはフィーチャリングでアーティストを迎え入れたいよねって話をしていて、じゃあ一体誰にするのか、誰がいいのか、ということで、いろんな案が出たんですけど、ブラッドポップが今のf5veと「Sugar Free Venom」という曲に合うのはKesha(ケシャ)というのを考えてくれて、こうなりました。私たちにもサプライズで、「Keshaと「Sugar Free Venom」のレコーディングしたよ!」という連絡が来て、「えーっ!」みたいな感じでした。小さいころからすごく聴いていたアーティストだったので「え? KeshaってあのKesha?」みたいな、ホントにビックリだったですし、彼女が歌ったパートを聴くとめっちゃしっくりくるなって思いました。「Kesha様で大正解!」みたいな、そういう感じでした。
――――この「Sugar Free Venom (feat. Kesha)」もそうですが、f5veの曲って、みなさんのボーカル、ラップのアプローチも型にはまらない、個性、響きがありますよね。その時の気持ちとか気分とか、そういうものにすごく素直で、ダイレクトという感じもしました。

RUI●例えば英語詞で言えば、発音や、自分たちが最低限意識しなければいけない部分があるし、壁もあるので、まずはそこを越えなきゃいけないのですが、そういう壁はありつつも、いろんな声の一面をディレクターさんに引き出していただけたと思います。苦戦しつつですけど、「自信もって!」「いいパッション出てるよ!」って言っていただいて、今回のアルバム制作で初めて「こんな声が出せるんだ」って出会った声もありました。とてもいい制作期間でした。
――RUIさんの中で「いい声が出せた」と実感した曲は他にあります?……【次回掲載へ続く※】
※このインタビューの全編(編集なし、オリジナルロングバージョン)は、次号【OUT of MUSIC 88号本誌】、もしくはこの【OUT of MUSIC WEB】にて掲載予定です。。Xにて告知していきます。
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f5ve(ファイビー)
5人組、グローバル・ガールズグループ。メンバーは、E-girls/Happinessのメンバーとして活動していたKAEDE、SAYAKA、MIYUU、RURIの4人と、iScreamのRUIの5人。2024年5月、Digital Single「Lettuce • レタス」でデビュー。以来、予測不能とも言える斬新でポップな楽曲とビジュアルで一躍話題の存在となる。2024年7月リリースのDigital Single「Underground」は「パラパラ」を取り入れた振り付けでも話題となり、SNS上で大バズリ。ストリーミング再生は560万再生突破、MV(ミュージックビデオ)は192万再生突破。エグゼクティブ・プロデューサーは、レディー・ガガ、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトらのプロデューサーとして【グラミー賞】を受賞しているブラッドポップ(BloodPop®)。「東京発の異次元ドリームグループ」というコンセプトのもと、日本から世界へポジティブなメッセージとエネルギーを発信していく。待望のファーストアルバム『SEQUENCE 01』が、“ファイビーの日”である5月5日にリリースされた。