
これがTHE RAMPAGE。今一番自信を持って出せる曲
――新しい音楽との出会いは、楽しいですし、ワクワクします。16人のメンバーを擁するTHE RAMPAGEのニューアルバム『(R)ENEW』を聴いて、音楽心、音楽欲がとても膨らむのを感じました。アガりましたよ。収録曲としてはディスク2枚で全20曲、ディスク1は新曲7曲という攻めた構成で、特に新曲7曲はどんな曲なのか? どんな景色を見せてくれるのか? 期待が膨らみました。そして聴いた一曲目、「蜘蛛の糸」が…。
川村壱馬●どうでした?
――ビックリしました! もちろん良い意味で(笑)。
川村壱馬●おー、いいですねぇ(笑顔)。
――強く刺さりました。THE RAMPAGEだからこそ届けられる音楽という必然を、改めて感じました。
川村壱馬●この「蜘蛛の糸」は、「和」テイストのサウンドが特徴で、全体のイメージとしては、戦闘力強めの楽曲に仕上がっています。めちゃくちゃカッコよくて、デモの時点で楽しみで「どうなるのか」期待でワクワクしました。そして、自分たちにハマった実感がすごくありましたね。「やっと、ハマった」というか。これがTHE RAMPAGEですと、今一番自信を持って出せる曲になっていると思います。
――「蜘蛛の糸」のサウンドでまず特徴的なのは、和太鼓、尺八、三味線など日本の伝統的な楽器のサウンド。緊張感、緊迫感、不安感を感じさせるサウンドと、和太鼓によって生み出せるビートは、何かが狙いを定めて確実に、着実に迫りくるような、逃げられない状況を表しているかのようです。そうしたサウンドを背景に歌われているのは、周囲に潜む敵、罠、危険と、それを克服、乗り越え先を目指す意思。まとわりつくように、抜け出せない状況は、自分を邪魔する人間関係、集団、社会といったものとも重なりました。そうしたテーマを、絶妙のニュアンスと声質を駆使した変幻自在のラップと、緊張感の中に見出した一筋の鮮やかさのようなボーカルが歌い届けている。
川村壱馬●和太鼓の演奏はDRUM TAOさん(和太鼓を中心とした独自の演奏パフォーマンスで世界を魅了するグループ)で、曲としてはこのアルバムにも収録されている「Summer Riot 〜熱帯夜〜」に続いて二度目のコラボです。もう、デモの時点から、安心だったというか。レコーディングで「さらにいい曲にできる」と感じました。もちろんこれまでの曲も「いい曲に出来る」と感じましたし「いい曲に出来た」という自負もありますが、今回は「和」のサウンドを取り入れているので、想定としては「仕上げるのが難しい」とも少し感じていたのですが、デモを聴いた段階で、不安要素は全部吹っ飛んで「楽しみ」で仕方なかったです。
――「蜘蛛の糸」の楽曲制作は、T.KuraさんとJUNEさんのトップ音楽クリエイターが担当し、世界で活躍する和太鼓のパフォーマンス集団DRUM TAOがコラボ参加という布陣です。イントロは、まず尺八の音が響きます。敵の気配、間合い、そこに吹く空っ風、戦いの合図のような、そんな音色です。その場面が動きだすように、太鼓のリズムが入り、同時に緊迫感を煽るサイレン音が響きます。そして太鼓のリズムに合わせるように三味線が重なり、奥の方からこちらに近づき、まとわりつくようなニュアンスで<Caught in a WEB>というラップが入ってきます。
川村壱馬●「和」のサウンドは、特長でもあり、同時に「難しさ」とも言えるんです。ダンス・ボーカルグループの楽曲としてどう成立させるか、という扱いの難しさがあるのですが、デモの段階から曲の素晴らしさ、完成形が見えました。とにかくすごくかっこよくて、実際、レコーディングでも、歌の世界に没入できましたし、世界に入り切って、自分たちの感情、気持ちに、めちゃくちゃリンクしました。
――もうイントロからすごい説得力で、あっという間にこの「蜘蛛の糸」の世界に引きずり込まれました。イントロの<Caught in a WEB>というラップ、個人的に少し拡大解釈すれば、みんな「そもそも罠に掛かっているんだ」と言っているように感じました。一見、普通の生活だけど、それはすでに「罠にはまっている状態」だと。なんかそんな風に言われている気がして、初っ端から自分の現実が揺らぐような感覚で、それくらいイメージ、ストーリーが一気に広がりました。
陣●僕は、こういうダークな雰囲気がめっちゃ好きですね。「影」というか、存在が影のような。
川村壱馬●そうしたカッコよさ、強さに加えて、歌詞としても、かなり尖っている内容です。
――サウンドの斬新さと、歌詞の尖り方がすごく刺さります。物言う姿勢というか。蜘蛛の糸のようにまとわりつく、自分をとりまく環境、人間関係、不安や不満、不透明感、居心地の悪さ、そういったものに抗い、切り裂いて「自分の頂上」を目指す、求めていく、そういう姿勢が歌われていて、聴き手は、それを自分の状況に重ねていくわけですね。
LIKIYA●歌詞が攻めているし、自分たちの感情、内心をストレートに突き刺している、ズバリ言っている感じ。「見とけよ」というか、僕らの心情をしっかり表している楽曲だと感じました。
――例えば歌詞には<争うほど鋭く尖るMy vision><抜け出せない迷路><弱肉強食勝ち残るのは本物しかない>という言葉が並んで、「ヤバい状況」での「生存本能」「闘争心」を表しています。
川村壱馬●自分たちらしさがすごく出ていて、歌っていて気持ちいいです。
山本彰吾●自分も、この「蜘蛛の糸」という曲が没入できるので好きですね。精神を統一して、ステージに立つほうが、自分的にはパフォーマンス力が上がるイメージがあるので、そういういう意味でも曲の世界観に入り込みやすい一曲です。
――世界観に入り込むことで、さらに自分と曲とが強く深く結びついて、一体化して、自分自身として歌える、パフォーマンスできる気持ちよさがあると。
LIKIYA●そうですね。壱馬が言ったように、この「蜘蛛の糸」は、いままでで一番ハマりがいい感触がありました。がっちりハマったのかなという印象です。これまでのHIPHOPソングもいろんなスタイルの楽曲をやってきましたけど、今回は特にボーカルのハマり具合もそうですし、DRUM TAOさんとのハマり具合がいいと思いました。相性がいいと思います。そこがすごくマッチしている。
陣●自分も「ハマりがいい」と思いましたね。例えば歌詞について、内容としては僕らが普段から伝えたいことというか、発信していることなんですよ。鋭いし尖っているんですけど、誇張もしていないし、わざわざ尖らせているわけでもない、僕らの中ではナチュラルな内容なんです。わざわざそこを言っているというより、自然にいつも僕たちTHE RAMPAGEが思っていること、それを表現している曲なんです。
――なるほど~(深く共感)。すごく腹落ちしました。この「蜘蛛の糸」という曲の強さ、説得力、鋭さ、濃さというのは、サウンドの完成度もそうですが、いま陣さんが言ったことが本質なのかもしれないと感じました。
陣●THE RAMPAGEって「何かのふりをする」「何々ぶる」ということができないんですよ、自分たちがそのまま出ちゃうグループなので。ある意味不器用なんですけど(笑)。だからこういう曲がハマるんじゃないかと思いますね。
――THE RAMPAGEって、16人という大所帯のグループなのに、曲から出ている感情の真っ直ぐさみたいなものは、個人感というか一人称感があるというか…。衝動感がありますよね、例えばロックバンドのような。精神性というか。
山本彰吾●そういっていただけると嬉しいです。自分もこの曲にはすごく精神的なものを感じていて。最初のDRUM TAOさんの太鼓や、和の楽器から始まる瞬間に”日本”を感じるというか、それって言ったら「大和魂」だと思うので。自分の中にある日本という部分をすごく思い出させてくれる。まずパフォーマーとかアーティスト以前に、一人の日本人として、人間としてここに立っているというアイデンティティの感触というか。奥底にある確かな感触から始まって、体の中を「蜘蛛」が動きまわるように、自分の感情がザワザワしてくる感じがします。そのザワザワがすごく好きで、それがサビで一気に解き放たれて、パーンと出ていく。そして、何もなくなったところから、また曲の二番が始まる感じ。「暗殺者」というか「サイレントキラー」っぽい、暗闇の中で仕留めるみたいな雰囲気。「やるぞー」というより、期を見て一気に攻撃して、目的が果たせたら、何事もなかったかのように散っていくような…。
――「忍び」とか「忍者」のイメージ。
山本彰吾●そうですね。
川村壱馬●確かに、ありますね、そのイメージ。
LIKIYA●うんうん、ある。
※関連記事 <THE RAMPAGE>「蜘蛛の糸」が提示するTHE RAMPAGEのリアル。アルバム『(R)ENEW』、その一曲目を飾る「蜘蛛の糸」。圧倒的存在感で聴き手を楽曲世界に引きずり込む。その魅力、インパクトを音源とメンバーの発言から紐解く。
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